藤村広場

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座標: 北緯38度15分43.3秒 東経140度53分1.6秒 / 北緯38.262028度 東経140.883778度 / 38.262028; 140.883778 藤村広場(とうそんひろば)は、宮城県仙台市宮城野区仙台駅東口の名掛丁にある、初恋通りに面した広場である。

概要[編集]

藤村広場のカラーブロックによる揚羽蝶
島崎藤村作『荒浜の春の潮騒』の記念碑

2004年3月に完成。名前の由来は、日本近代詩の先駆けとなった詩集『若菜集』を書いた島崎藤村が下宿していた「三浦屋」があったことによる。 広場の面積は、1450平方メートル。40メートル四方の敷地に、『若菜集』の表紙画をモチーフにした蝶の図柄がカラーブロックで描かれている[1]

石碑[編集]

広場内には、3つの石碑が設置されている。

石碑「日本近代詩発祥の地 名掛丁・藤村下宿『三浦屋』跡」[編集]

広場の建設にあわせて設置された。『若菜集』の表紙図柄および「ここ三浦屋にありて 若き島崎藤村 日本近代詩の夜明けをつげる『若菜集』を生む」という文言が彫り込まれている[1]。なお、あわせて、1994年に名掛丁東名青年部が藤村下宿先の三浦屋跡地に建てた看板も、広場近くの鹽竈神社に移設されている。

詩碑「草枕」[編集]

『若菜集』のなかの一篇「草枕」を島崎藤村の直筆でしたためた石碑。2007年9月に仙台市青葉区にある青葉山城址より移設されている。 

詩碑「潮音」[編集]

もとは仙台市宮城野区荒浜地区にあったが、2011年の東日本大震災によって同地区が荒廃し放置されていたため、2015年8月に藤村広場に移設している[2]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b “「藤村広場」誕生へ 下宿跡近く 有志らで記念碑”. 河北新報: pp. 1面. (2003年12月10日) 
  2. ^ 『えきひがしONE』第15号、仙台駅東エリアマネジメント協議会、2016年11月、B面。 

関連項目[編集]