美唄清斗

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(びばい さやと、1935年 -)は日本の小説家推理作家京都府生まれ。本格ミステリ作家クラブ会員。

略歴[編集]

4歳で失明し、盲学校で寮生活を送った。1966、67年頃から外科病院の物理療法の仕事に携わった。1992年、東京創元社が主催する第3回鮎川哲也賞で『殺人デュエット』が最終候補に残る(このときの受賞者は加納朋子)。1994年、『由仁葉は或る日』で再び鮎川哲也賞(第5回)の最終候補となり、受賞は逃したものの同社から出版されデビューした。

デビュー作の『由仁葉は或る日』は、作者の地元の京都府宇治市が主催する第5回紫式部市民文化賞を受賞している。

第5回の受賞者の愛川晶とは、後に合作の単行本を上梓している。

作品リスト[編集]

  • 制裁は終わった、しかし (1975年)
    • 短編集、自費出版[1]
  • 由仁葉は或る日 (創元クライム・クラブ、東京創元社、1994年11月)ISBN 978-4488012694
    • 第5回鮎川哲也賞最終候補作。鮎川哲也は選考会でこの作品を1位に推した。
  • 合わせ鏡の迷宮 (創元クライム・クラブ、東京創元社、1996年7月)ISBN 978-4488012786
    • 愛川晶と合作
      • 奇跡を信じてみませんか (美唄清斗)
      • ワンポイントリリーフの栄光 (愛川晶)
      • 合わせ鏡 (美唄清斗、愛川晶)
      • 謙虚にして爽やか (美唄清斗)
      • 詐欺師の白い杖 (愛川晶)
短編
  • ただいま作者思案中 - 『創元推理』7 1994年冬号(東京創元社、1994年12月)
  • 密室ゲーム - 『創元推理』8 1995年春号(東京創元社、1995年3月)
  • 痒い朝 - 『創元推理』9 1995年夏号(東京創元社、1995年6月)

脚注[編集]

  1. ^ 『由仁葉は或る日』解説参照

外部リンク[編集]