鮎川哲也賞
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鮎川哲也賞(あゆかわてつやしょう)は、東京創元社が主催する公募の新人文学賞。「創意と情熱溢れる鮮烈な推理長編」を募集する[1]。
1988年、東京創元社が全13巻の書き下ろし推理小説シリーズ「鮎川哲也と十三の謎」を刊行する際、その最終巻を「十三番目の椅子」として一般公募した。翌年、その企画を発展する形で鮎川哲也賞が創設された。最新の第22回の選考委員は芦辺拓・北村薫・辻真先。正賞はコナン・ドイル像、賞金は印税全額である。
受賞作は、毎年10月前後に東京創元社より刊行される。
目次 |
[編集] 選考委員
- 十三番目の椅子 鮎川哲也、紀田順一郎、中島河太郎
- 第1回から第6回 鮎川哲也、紀田順一郎、中島河太郎
- 第7回 鮎川哲也、土屋隆夫、有栖川有栖
- 第8回から第10回 綾辻行人、有栖川有栖、島田荘司
- 第11回から第12回 鮎川哲也、笠井潔、島田荘司
- 第13回 笠井潔、島田荘司
- 第14回から第18回 笠井潔、島田荘司、山田正紀
- 第19回から第21回 笠井潔、北村薫、島田荘司、山田正紀
- 第22回 芦辺拓、北村薫、辻真先
[編集] 受賞作一覧
| 回(年) | 応募総数 | 受賞者 | タイトル | 初刊 | 文庫化等 |
|---|---|---|---|---|---|
| 十三番目の椅子 | 今邑彩 | 卍の殺人 | 1989年11月 | 1996年3月 中央公論社C・NOVELS/1999年1月 創元推理文庫 | |
| 第1回(1990年) | 71編 | 芦辺拓 | 殺人喜劇の13人 | 1990年11月 | 1998年10月 講談社文庫 |
| 【佳作】二階堂黎人 | 吸血の家 | 1992年10月(立風書房) | 1995年9月 立風ノベルス/1999年7月 講談社文庫 | ||
| 第2回(1991年) | 90編 | 石川真介 | 不連続線 | 1991年11月 | 1999年3月 光文社文庫 |
| 第3回(1992年) | 104編 | 加納朋子 | ななつのこ | 1992年9月 | 1999年8月 創元推理文庫 |
| 第4回(1993年) | 121編 | 近藤史恵 | 凍える島 | 1993年9月 | 1999年9月 創元推理文庫 |
| 第5回(1994年) | 125編 | 愛川晶 | 化身 アヴァターラ | 1994年9月 | 1999年6月 幻冬舎文庫 |
| 第6回(1995年) | 126編 | 北森鴻 | 狂乱廿四孝 | 1995年9月 | 2001年8月 角川文庫 |
| 【佳作】佐々木俊介 | 繭の夏 | 1995年9月 | 2001年6月 創元推理文庫 | ||
| 【佳作】村瀬継弥 | 藤田先生のミステリアスな一年 | 1995年9月 | |||
| 第7回(1996年) | 81編 | 満坂太郎 | 海賊丸漂着異聞 | 1996年9月 | 2005年3月 創元推理文庫 |
| 第8回(1997年) | 85編 | 谺健二 | 未明の悪夢 | 1997年10月 | 2003年6月 光文社文庫 |
| 第9回(1998年) | 83編 | 飛鳥部勝則 | 殉教カテリナ車輪 | 1998年10月 | 2001年7月 創元推理文庫 |
| 第10回(1999年) | 99編 | 受賞作なし | |||
| 第11回(2001年) | 73編 | 門前典之 | 建築屍材 | 2001年9月 | |
| 第12回(2002年) | 74編 | 後藤均 | 写本室(スクリプトリウム)の迷宮 | 2002年10月 | 2005年3月 創元推理文庫 |
| 第13回(2003年) | 67編 | 森谷明子 | 千年の黙 異本源氏物語 | 2003年10月 | 2009年6月 創元推理文庫 |
| 第14回(2004年) | 112編 | 神津慶次朗 | 鬼に捧げる夜想曲 | 2004年10月 | |
| 岸田るり子 | 密室の鎮魂歌(レクイエム) | 2004年10月 | 2008年5月 創元推理文庫 | ||
| 第15回(2005年) | 131編 | 【佳作】日向旦 | 世紀末大(グラン)バザール 六月の雪 | 2006年6月 | |
| 第16回(2006年) | 138編 | 麻見和史 | ヴェサリウスの柩 | 2006年9月 | |
| 【佳作】似鳥鶏 | 理由あって冬に出る | 2007年10月(創元推理文庫) | |||
| 【佳作】松下麻利緒 | 毒殺(ポイズン)倶楽部 | 未刊 | |||
| 第17回(2007年) | 132編 | 山口芳宏 | 雲上都市の大冒険 | 2007年10月 | 2011年1月 創元推理文庫 |
| 第18回(2008年) | 139編 | 七河迦南 | 七つの海を照らす星 | 2008年10月 | |
| 第19回(2009年) | 138編 | 相沢沙呼 | 午前零時のサンドリヨン | 2009年10月 | |
| 第20回(2010年) | 148編 | 安萬純一 | ボディ・メッセージ | 2010年10月 | |
| 月原渉 | 太陽が死んだ夜 | 2010年10月 | |||
| 第21回(2011年) | 140編 | 山田彩人 | 眼鏡屋は消えた | ||
| 第22回(2012年) | 2011年10月31日締切 | ||||
- 東京創元社から刊行された最終候補作
- 十三番目の椅子 - 依井貴裕 『記念樹(メモリアル・トゥリー)』(1990年6月 創元ミステリ'90)
- 第2回(1991年) - 篠田真由美 『琥珀の城(ベルンシュタインブルク)の殺人』(1992年8月 黄金の13/1998年10月 講談社文庫)
- 第4回(1993年) - 貫井徳郎 『慟哭』(1993年10月 黄金の13/1999年3月 創元推理文庫)
- 第5回(1994年) - 矢口敦子 『家族の行方』(1994年10月 創元クライム・クラブ/2002年6月 創元推理文庫)
- 第5回(1994年) - 美唄清斗 『由仁葉は或る日』(1994年11月 創元クライム・クラブ)
- 第8回(1997年) - 城平京 『名探偵に薔薇を』(1998年7月 創元推理文庫)
- 第11回(2001年) - 迫光 『シルヴィウス・サークル』(2002年4月 創元クライム・クラブ)
- 第12回(2002年) - ほしおさなえ 『ヘビイチゴ・サナトリウム』(2003年12月 ミステリ・フロンティア/2007年6月 創元推理文庫)
- 東京創元社以外から刊行された最終候補作
- 第1回(1990年) - 西澤保彦 『聨殺』 → 『仔羊たちの聖夜(イヴ)』に改題(1997年 角川書店)
- 第7回(1996年) - 舞子悦司(門前典之) 『啞吼の輪廻』 → 『死の命題』に改題(1997年9月 新風舎)、『屍の命題』に改題(2010年2月 原書房)
- 第8回(1997年) - 柄刀一 『3000年の密室』(1998年7月 原書房/2002年3月 光文社文庫)
- 第8回(1997年) - 氷川透 『眠れない夜のために』 → 『密室は眠れないパズル』に改題(2000年6月 原書房)
- 第12回(2002年) - 江東うゆう 『楽土を出づ』(2003年4月 新風舎)
- 第18回(2008年) - 結城未里(彩坂美月)『ひぐらしふる』(2011年 幻冬舎)
[編集] 受賞作と最終候補作品
受賞作は東京創元社から刊行されている。受賞作以外で刊行されたものについては、出版社と出版年を付す。
[編集] 鮎川哲也と十三の謎 十三番目の椅子
1989年、全13巻の書き下ろし推理小説シリーズ「鮎川哲也と十三の謎」のうちの1巻を「十三番目の椅子」として公募
[編集] 第1回から第10回
- 第1回(1990年) - 芦辺拓 「殺人喜劇の13人」
- 第2回(1991年) - 石川真介 「不連続線」
- 第3回(1992年) - 加納朋子 「ななつのこ」
- 第4回(1993年) - 近藤史恵 「凍える島」
- 第5回(1994年) - 愛川晶 「化身 アヴァターラ」
- 候補作
- 矢口敦子 「家族の行方」(創元クライム・クラブ、1994年)
- 山瀬翠 「赤石に死す」[2]
- 美唄清斗 「由仁葉は或る日」(創元クライム・クラブ、1994年)
- 園部佳朗 「AICOの殺人」
- 候補作
- 第6回(1995年) - 北森鴻 「狂乱廿四孝」
- 第7回(1996年) - 満坂太郎 「海賊丸漂着異聞」
- 第8回(1997年) - 谺健二 「未明の悪夢」
- 第9回(1998年) - 飛鳥部勝則 「殉教カテリナ車輪」
- 第10回(1999年) - 受賞作なし
[編集] 第11回から第20回
- 第11回(2001年) - 門前典之 「建築屍材」
- 第12回(2002年)- 後藤均 「写本室の迷宮」
- 候補作
- 鷹将純一郎 「過ぎ去りし時の彼方から」
- 江東うゆう 「楽土を出づ」(新風舎、2003年)
- 岸田るり子 「ファミリー・シークレット」
- ほしおさなえ 「ヘビイチゴ・サナトリウム」(ミステリ・フロンティア、東京創元社、2003年)
- 候補作
- 第13回(2003年) - 森谷明子 「千年の黙 異本源氏物語」
- 第14回(2004年) - 神津慶次朗 「鬼に捧げる夜想曲」(応募時「月夜が丘」)、 岸田るり子 「密室の鎮魂歌」(応募時「屍の足りない密室」)
- 第15回(2005年) 該当作なし
- 第16回(2006年) - 麻見和史 「ヴェサリウスの柩」
- 第17回(2007年) - 山口芳宏 「雲上都市の大冒険」(応募時「雲上都市の怪事件」)
- 候補作
- 斯波耕之介 「誰ぞ常ならむ」
- 鈴木凛太朗 「八角ギヤマン館の闇」
- 候補作
- 第18回(2008年) - 七河迦南 「七つの海を照らす星」
- 第19回(2009年) - 相沢沙呼 「午前零時のサンドリヨン」
- 第20回(2010年) - 安萬純一 「ボディ・メッセージ」(応募時「ボディ・メタ」)、月原渉 「太陽が死んだ夜」(応募時筆名 月原少年)
[編集] 第21回から
[編集] 脚注
[編集] 参考文献
権田萬治、新保博久監修『日本ミステリー事典』新潮社、2000年(「十三番目の椅子」および第1-10回の最終候補作について参照)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 東京創元社
- 東京創元社 鮎川哲也賞 - 応募要項、過去の受賞作の紹介など
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