第47期名人戦 (囲碁)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第47期 名人戦
開催期間 2021年4月1日-2022年11月3日
前名人 井山裕太(8期目)
挑戦者
第47期名人 芝野虎丸(3期ぶり2期目)
挑戦者決定リーグ
リーグ
0 残留
リーグ
0 陥落
  • 羽根直樹
  • 伊田篤史
  • 本木克弥
  • 名人戦
    第46期第48期 >
    テンプレートを表示

    第47期名人戦(だい47きめいじんせん)は朝日新聞社主催2022年度の名人戦であり、読売新聞時代の旧名人戦から数えて61期目である。スポンサーは明治チョコレート効果・マニフレックス。名人戦は囲碁の七大棋戦の一つ。

    概要[編集]

    女流棋士である謝依旻が女流棋士3例目となる最終予選決勝まで駒を進めた。しかし伊田篤史八段に敗れ惜しくも女流棋士初の三大リーグ入りとはならなかった。

    挑戦者決定リーグ戦では芝野虎丸九段が7勝1敗で井山名人との挑戦手合七番勝負に進出。挑戦手合では芝野が4勝3敗で第44期以来の名人奪還を果たした[1]。井山は三冠に後退。なお就位式は12月6日にホテル椿山荘東京で行なわれ、小林覚日本棋院理事長より允許状、中村史郎朝日新聞社社長から賞金目録、副賞として明治チョコレート効果1年分が贈呈された。

    方式[編集]

    • 参加棋士 : 日本棋院関西棋院棋士の初段以上。
    • 予選は、日本棋院と関西棋院それぞれで、予選C・B・Aを行い、その勝ち抜き者による合同の最終予選で3名の新規リーグ参加者を決める。
    • 挑戦者決定リーグ戦は、前期シード者と新参加3名を加えた9名で行う。
    • コミは6目半。
    • 持時間は、リーグ戦は5時間、挑戦手合七番勝負は各8時間の二日制。
    • 優勝賞金 3000万円

    挑戦手合七番勝負[編集]

    開催:(予定)

    日程
    (2022年)
    第1局 第2局 第3局 第4局 第5局 第6局 第7局
    8月24–25日 9月5日–6日 9月15日–16日 10月6日–7日 10月12日–13日 10月24日–25日 11月2–3日
    (会場)

    対局者
    東京都
    (
    )

    文京区
    三重県
    (
    )

    鳥羽市
    大阪府
    (
    )

    守口市
    兵庫県
    (
    )

    宝塚市
    静岡県
    (
    )

    河津町
    静岡県
    (
    )

    熱海市
    山梨県
    (
    )

    甲府市
    ホテル椿山荘
    東京
    戸田家 ホテル・アゴーラ
    大阪守口
    宝塚ホテル 今井荘 あたみ石亭 常磐ホテル
    第46期名人

    井山裕太 名人

     封 
    ○中押
     封 
    ○中押 ○中押
    挑戦者

    芝野虎丸 九段
    ○中押
     封 
    ○中押
     封 
    ○中押
     封 

     封 

     封 
    ○中押 奪取
    手数
    (封じ手)
    152手
    (76手目)
    220手
    (107手目)
    171手
    (83手目)
    208手
    (76手目)
    248手
    (65手目)
    215手
    (60手目)
    202手
    (88手目)
    立会人 趙治勲名誉名人 羽根直樹九段 山田規三生九段 山下敬吾九段 高尾紳路九段 小林光一名誉名人 張栩九段
    黒:黒番 / 白:白番 /  封 :1日目 封じ手の手番
    ※第1局と第7局では手番の先後をニギリで決定。

    挑戦者決定リーグ[編集]

    挑戦1名・陥落3名

    棋士 0結 果0 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 9回戦
    1 一力遼 棋聖[2] 6 2 残留
    0

    伊田
    0

    芝野
    0

    0

    羽根
    0

    山下
    0

    本木
    Bye
    0

    志田
    0

    2 許家元 十段 3 5 残留
    0

    0

    山下
    0

    羽根
    0

    伊田
    0

    志田
    Bye
    0

    本木
    0

    芝野
    0

    一力
    3 羽根直樹 九段 3 5 陥落
    0

    本木
    0

    0

    0

    一力
    Bye
    0

    志田
    0

    山下
    0

    伊田
    0

    芝野
    4 山下敬吾九段 4 4 残留
    0

    志田
    0

    0

    芝野
    Bye
    0

    一力
    0

    伊田
    0

    羽根
    0

    本木
    0

    5 本木克弥八段 2 6 陥落
    0

    羽根
    0

    志田
    0

    伊田
    0

    0

    芝野
    0

    一力
    0

    0

    山下
    Bye
    6 芝野虎丸 九段[3] 7 1 挑戦 Bye
    0

    一力
    0

    山下
    0

    志田
    0

    本木
    0

    0

    伊田
    0

    0

    羽根
    7 伊田篤史八段 3 5 陥落
    0

    一力
    Bye
    0

    本木
    0

    0

    0

    山下
    0

    芝野
    0

    羽根
    0

    志田
    7 志田達哉八段 4 4 残留
    0

    山下
    0

    本木
    Bye
    0

    芝野
    0

    0

    羽根
    0

    0

    一力
    0

    伊田
    7 余正麒八段 4 4 残留
    0

    0

    羽根
    0

    一力
    0

    本木
    0

    伊田
    0

    芝野
    0

    志田
    Bye
    0

    山下

    脚注[編集]

    1. ^ 囲碁名人戦、芝野挑戦者が勝利 史上最年少名人が3期ぶりに奪還”. 朝日新聞社 (2022年11月3日). 2023年4月7日閲覧。
    2. ^ リーグ開幕時の正式な肩書きは「天元」。その後2021年12月6日に天元位を失冠し、以降の正式な肩書きは「九段」であったが、2022年3月18日棋聖位獲得により、以降の正式な肩書きは「棋聖」。
    3. ^ リーグ開幕時の正式な肩書きは「王座」。その後2021年12月9日に王座位を失冠し、以降の正式な肩書きは「九段」である。

    関連[編集]

    • 第80期順位戦 - 挑戦手合第1局の2日前の8月22日に渡辺明名人就位式で井山名人がお祝いに駆けつけた。

    外部リンク[編集]

    Template:各期の名人戦 (囲碁)