秘密の配備

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秘密の配備ドイツ語: Der heimliche Aufmarsch)とは、ドイツの反ファシズムの歌・労働歌である。1929年共産党員エーリヒ・ヴァイネルト英語版 によって歌詞が書かれた。タイトルは忍び寄る戦争や、ファシストの陰謀とも意訳される。

概要[編集]

当時のドイツ(ヴァイマル共和政)ではナチスが国民の支持を広げ始めており、政権獲得へ一歩一歩近付いていた。このような時代背景の中、労働者農民の団結を訴え、ファシスト達を打ち負かし、社会主義世界建設を呼びかける内容のこの曲が作られた。1929年にヴァイネルトが作曲した際にはウラジーミル・フォーゲルが曲を付けたが、現在ではハンス・アイスラーが1931年に作曲したものの方がよく知られている。また、歌詞にはいくつかのバリエーションがある。

1931年公開の映画『戦は既に終れりドイツ語版』(原題:Niemandsland)では、俳優であり歌手エルンスト・ブッシュ英語版 によって歌われている。

戦後のドイツ民主共和国では、東西冷戦を背景に本曲の歌詞を改めた公然たる進軍Der offene Aufmarsch)という歌が歌われた。

歌詞[編集]

Es geht durch die Welt ein Geflüster:

Arbeiter, hörst du es nicht?

Das sind die Stimmen der Kriegsminister:

Arbeiter, hörst du sie nicht?

Es flüstern die Kohle- und Stahlproduzenten,

Es flüstert die chemische Kriegsproduktion,

Es flüstert von allen Kontinenten:

Mobilmachung gegen die Sowjetunion!

Arbeiter, Bauern, nehmt die Gewehre,

Nehmt die Gewehre zur Hand.

Zerschlagt die faschistische Räuberherde,

Setzt alle Herzen in Brand!

Pflanzt eure roten Banner der Arbeit

Auf jede Rampe, auf jede Fabrik.

Dann steigt aus den Trümmern

Der alten Gesellschaft

Die sozialistische Weltrepublik!

Arbeiter horch, sie ziehn ins Feld,

Und schreien für Nation und Rasse.

Das ist der Krieg der Herrscher der Welt

Gegen die Arbeiterklasse.

Denn der Angriff gegen die Sowjetunion

Ist der Stoß ins Herz der Revolution.

Und der Krieg der jetzt durch die Länder geht,

Ist der Krieg gegen dich, Prolet-!

Arbeiter, Bauern, nehmt die Gewehre,

Nehmt die Gewehre zur Hand.

Zerschlagt die faschistische Räuberherde,

Setzt alle Herzen in Brand!

Pflanzt eure roten Banner der Arbeit

Auf jede Rampe, auf jede Fabrik.

Dann steigt aus den Trümmern

Der alten Gesellschaft

Die sozialistische Weltrepublik!

日本語訳[編集]

大まかな歌の意味は下記の通り。公式な日本語訳ではない。

一番:

世界中でささやく声。

労働者よ、君達には聞こえないのか?

各国の国防大臣の声だ。

労働者よ、君達には聞こえないのか!

石炭鋼鉄の生産者のささやく声。

化学兵器の生産者のささやく声。

全ての大陸からのささやく声、

動員だ!

(コーラス)

労働者よ、農民よ、銃を取れ!

銃を手に取れ!

ファシストの盗賊一味を打ち砕け!

皆の心に火をつけよ!

君達の労働の赤旗

全ての荷役場、全ての工場に植えつけよ。

そして旧社会の廃墟から立ち現れるは、

社会主義世界共和国!

二番:

労働者らよ、聞け! 奴らは戦争に邁進だ。

国家のため、人種ためだと大声で叫ぶ!

世界の支配者の

労働者階級に対する戦争だ!

何故なら、ソビエト連邦に対する攻撃は、

革命の中心への一撃だからだ!

そして今、諸国に広がる戦争は、

君に対する戦争なのだ、プロレタリアートよ!

(コーラス)

労働者よ、農民よ、銃を取れ!

銃を手に取れ!

ファシストの盗賊一味を打ち砕け!

皆の心に火をつけよ!

君達の労働の赤旗

全ての荷役場、全ての工場に植えつけよ。

そして旧社会の廃墟から立ち現れるは、

社会主義世界共和国!

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 辻田真佐憲『世界軍歌全集 歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代』社会評論社

関連項目[編集]

外部リンク[編集]