矢田良太

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矢田 良太
基本情報
通称 なにわのターミネーター
階級 ウェルター級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1989-06-08) 1989年6月8日(34歳)
出身地 大阪府枚方市[1]
スタイル オーソドックス[2]
プロボクシング戦績
総試合数 28
勝ち 20
KO勝ち 17
敗け 8
引き分け 0
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矢田 良太(やだ りょうた、1989年6月8日 - )は、日本の元プロボクサー大阪府枚方市出身。グリーンツダボクシングクラブ所属。かつては尼崎ボクシングジムに所属していた[3]。第54代日本ウェルター級王者。ニックネームは「なにわのターミネーター[4]

人物[編集]

小、中学校時代は枚方リトルシニアの投手で活躍して[5]樟南高等学校野球部時代は2学年先輩に大和(現・DeNA)がいる[6]

高校卒業後はサラリーマンになるが、4年後に脱サラしてボクシングを始めた[7]

来歴[編集]

2012年4月8日に松下IMPホールで岩永勝利とフェザー級4回戦を戦い、1回1分9秒KO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った[8]が、同年7月29日に松下IMPホールで御木雅行とフェザー級4回戦を戦い、4回0-3(38-39×2、37-39)の判定負けでプロ初黒星を喫した[9]

2013年、西日本スーパーフェザー級新人王予選で大里拳と対戦して4回0-3(38-40、36-40×2)の判定負けを喫し[10]、翌2014年スーパーライト級で西日本新人王予選に出場するも、判定負けを喫している[11]

2015年9月30日に後楽園ホールで日本ウェルター級7位の糸山良太と69.5キロ契約8回戦を戦い、7回1分24秒TKO勝ちを収めた[12]。なお翌月2日にJBCの発表した最新ランキングで初めてウェルター級日本ランク入りを果たす[13]

その後3連勝して2016年12月4日に大阪府立体育会館第2競技場で行われた「第10回クラッシュボクシング」にてジェイヤー・インソンとWBOアジア太平洋ウェルター級王座決定戦を行い、7回2分26秒TKO負けを喫してアジア太平洋王座獲得に失敗した[14]

5か月後の2017年5月26日に後楽園ホールで松永宏信と対戦予定だったが、松永の怪我のため中止になった[15]。同年10月21日、後楽園ホールで開催された「日本タイトル最強挑戦者決定戦」にて尹文鉉とウェルター級8回戦を戦い、8回2-0(77-75×2、76-76)の判定勝ちを収めて日本タイトルへの挑戦権を獲得した[16]

2018年4月16日に後楽園ホールで行われた「アンタッチャブルファイト27」のメインイベントにて日本ウェルター級王者有川稔男と日本ウェルター級タイトルマッチを行い、8回0分58秒TKO勝ちを収めて日本王座獲得に成功した[17]。なおこの試合で第39回チャンピオンカーニバルの殊勲賞を獲得した[18]

そして同年8月11日に枚方市総合体育館で日本ウェルター級9位の岡本和泰と日本ウェルター級タイトルマッチを行い、7回2分3秒TKO勝ちを収めて日本王座初防衛に成功した[19]。同年12月9日に大阪府立体育会館第二競技場で日本ウェルター級7位の藤中周作と日本ウェルター級タイトルマッチを行い、9回2分37秒TKO勝ちを収めて日本王座2度目の防衛に成功した[20]

2019年4月21日、大阪府立体育会館第2競技場で日本ウェルター級1位の永野祐樹と対戦し、7回1分9秒TKO負けを喫し2度目の防衛に失敗、王座から陥落した[21]

2019年8月4日、大阪府立体育会館第2競技場でインドネシアウェルター級王者のロバート・コパ・パルエと対戦し、4回2分22秒KO勝ちを収め、再起に成功した[22]

2019年12月8日、大阪府立体育会館第二競技場で空位のWBOアジアパシフィックウェルター級王座を懸けてWBOアジアパシフィック同級1位の別府優樹と対戦。ダウンの応酬の末に10回2分11秒TKO負けを喫し、王座獲得に失敗した[23]

2020年8月9日、枚方市総合体育館で藤井拓也を相手に再起戦を行い、5回2秒TKO勝ちを収めた[24]

2020年12月27日、大阪府立体育会館第二競技場で行われた「第21回クラッシュボクシング」のメインイベントにて出田裕一とウェルター級8回戦を戦い、8回0-2(76-76、75-77、74-78)で判定負けを喫した[25]

2021年11月26日、後楽園ホールのメインイベントにて松永宏信と70.4kg契約8回戦を戦い、6回2分49秒でTKO負けを喫し、同日引退した。

獲得タイトル[編集]

戦績[編集]

  • プロ - 28戦20勝8敗0分(17KO)
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2012年4月8日 勝利 1R 1:09 KO 岩永勝利(神拳阪神) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2012年7月29日 敗北 4R 判定0-3 御木雅行(京拳) 日本の旗 日本
3 2012年11月23日 勝利 1R 1:48 KO 橋本拓也(ワイルドビート) 日本の旗 日本
4 2013年4月14日 敗北 4R 判定0-3 大里拳(大鵬) 日本の旗 日本 2013年度西日本スーパーフェザー級新人王予選
5 2013年12月8日 勝利 4R 判定3-0 影山徹(倉敷守安 日本の旗 日本
6 2014年4月13日 敗北 4R 判定0-3 福山一磨(森岡) 日本の旗 日本 2014年度西日本スーパーライト級新人王予選
7 2014年5月25日 勝利 2R 2:48 TKO 森定哲也 (鈴鹿ニイミ) 日本の旗 日本
8 2014年8月3日 勝利 3R 2:28 KO 森本貴之(SFマキ) 日本の旗 日本
9 2014年12月27日 勝利 6R 判定2-0 丸岡裕太(尼崎亀谷) 日本の旗 日本
10 2015年5月9日 勝利 1R 2:45 KO ティーラポン・シットサイトーン タイ王国の旗 タイ
11 2015年8月2日 勝利 4R 2:50 TKO 曽我部マルコス (松田) 日本の旗 日本
12 2015年9月30日 勝利 7R 1:23 TKO 糸山良太(角海老宝石 日本の旗 日本
13 2015年12月5日 勝利 1R 2:54 KO 相川将太(HKスポーツ) 日本の旗 日本
14 2016年4月3日 勝利 7R 1:06 KO 川崎真琴(RK蒲田) 日本の旗 日本
15 2016年8月7日 勝利 3R 2:51 TKO カエオモーラコット・サックアヌムオー タイ王国の旗 タイ
16 2016年12月4日 敗北 7R 2:26 TKO ジェイアー・インソン フィリピンの旗 フィリピン WBOアジア太平洋ウェルター級王座決定戦
17 2017年6月4日 勝利 2R 0:45 KO ウィーラワット・シットサイトーン タイ王国の旗 タイ
18 2017年8月11日 勝利 2R 1:39 KO デンヤーソー・シットクルーマック タイ王国の旗 タイ
19 2017年10月21日 勝利 8R 判定2-0 尹文鉉(ドリーム 日本の旗 日本 2017年度日本ウェルター級最強挑戦者決定戦
20 2018年4月16日 勝利 8R 0:58 TKO 有川稔男(川島) 日本の旗 日本 日本ウェルター級タイトルマッチ
21 2018年8月11日 勝利 7R 1:37 TKO 岡本和泰(奈良) 日本の旗 日本 日本王座防衛1
22 2018年12月9日 勝利 9R 2:37 TKO 藤中周作(金子 日本の旗 日本 日本王座防衛2
23 2019年4月21日 敗北 7R 1:09 TKO 永野祐樹帝拳 日本の旗 日本 日本王座陥落
24 2019年8月4日 勝利 4R 2:22 KO ロバート・コパ・パルエ インドネシアの旗 インドネシア
25 2019年12月8日 敗北 10R 2:11 TKO 別府優樹(久留米櫛間&別府優樹) 日本の旗 日本 WBOアジア太平洋ウェルター級王座決定戦
26 2020年8月9日 勝利 5R 0:02 TKO 藤井拓也(三迫 日本の旗 日本
27 2020年12月27日 敗北 8R 判定0-2 出田裕一(三迫) 日本の旗 日本
28 2021年11月26日 敗北 6R 2:49 TKO 松永宏信横浜光 日本の旗 日本
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脚注[編集]

  1. ^ 王者の矢田良太は地元枚方市で初防衛戦 ボクシングモバイル 2018年8月10日
  2. ^ BoxRecレーティング 【国内/男子】ウェルター級 (66.68 kg以下) BOXINGアンテナ
  3. ^ ボクシングジム一覧 J-BOX WEST
  4. ^ 矢田良太(枚方出身のプロボクサー)選手の初防衛戦のメインスポンサーに匠建枚方が決まりました 株式会社匠建枚方 2018年7月19日
  5. ^ 日本ウェルター級王者の矢田良太さんは枚方出身者。8月11日には市立総合体育館で防衛戦 枚方つーしん 2018年5月22日
  6. ^ 矢田良太、地元・枚方市で日本ウエルター級V1戦…本石会長「『まいかた』と呼ばせない」 スポーツ報知 2018年6月7日
  7. ^ 長尾出身のプロボクサー矢田チャンピオンにインタビュー!初防衛戦は8/11開催でゲストは井岡弘樹と亀田興毅。小中高校生無料 枚方つーしん 2018年8月2日
  8. ^ 2012年4月試合結果 日本ボクシングコミッション
  9. ^ 2012年7月試合結果 日本ボクシングコミッション
  10. ^ 西日本新人王Sフェザー級4回戦 ボクシングモバイル
  11. ^ 2014年4月試合結果 日本ボクシングコミッション
  12. ^ 高山樹延が3-0判定でV6、日本ウェルター級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年9月30日
  13. ^ 2015年9月度ランキング 日本ボクシングコミッション
  14. ^ 矢田良太7回TKO負け、WBOアジア・ウェルター級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年12月4日
  15. ^ 天笠尚が6.19出陣、26日のメインは松永けがで中止 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月23日
  16. ^ 鈴木悠介、源大輝らが日本タイトル挑戦権獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年10月21日
  17. ^ 矢田良太が日本W級新王者 有川稔男との激戦制す Boxing News(ボクシングニュース) 2018年4月16日
  18. ^ カーニバルMVPは竹迫、技能賞は久我、敢闘賞に細川 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年5月30日
  19. ^ 枚方に凱旋 矢田良太は苦闘の日本ウェルター級V1 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年8月12日
  20. ^ 矢田良太が9回TKOで日本ウェルター級V2 S・フライ級王者の奥本貴之は無念のドロー防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月9日
  21. ^ 永野祐樹が日本ウェルター級新チャンピオン ダウン応酬の激戦 矢田良太を突き放す Boxing News(ボクシングニュース)2019年4月21日
  22. ^ 奥本貴之がKOでV3 日本S・フライ級王座戦 Boxing News(ボクシングニュース)2019年8月5日
  23. ^ 別府優樹が5度のダウン挽回 WBO・AP王座獲得 中川健太が日本S・フライ級王座返り咲き Boxing News(ボクシングニュース)2019年12月8日
  24. ^ 元日本王者の矢田良太が“変身” 地元で再起戦飾る 関西でも再開後に初の客入れ850人 Boxing News(ボクシングニュース)2020年8月9日
  25. ^ Gツダの元日本王者、矢田良太&奥本貴之が敗れる 殊勲の出田裕一は9年10ヶ月ぶりの勝利 Boxing News(ボクシングニュース)2020年12月27日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
有川稔男
第54代日本ウェルター級王者

2018年4月16日 - 2019年4月21日

次王者
永野祐樹