甲斐みのり

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甲斐 みのり(かい みのり、1976年 - )は、日本文筆家[1]

経歴[編集]

静岡県生まれ、大阪芸術大学文芸学科に進んだ[1]。大学では重政隆文に師事し、また植草甚一の著作に出会って大きな影響を受けた[1]。卒業後も研究生として大学に籍を残して、京都へ移り住み、フリーペーパーへの執筆や小さな出版社の手伝いなどをはじめ、やがて自ら主宰する雑貨ブランド「Loule」(ロル)を立ち上げたが、「本を書く人」を目指す気持ちをもっていた[1]

2年後、東京へ活動の拠点を移し、フリーランスのライターのアシスタントとなり、やがて依頼を受けて2005年に最初の著書『京都おでかけ帖』を刊行した[1]。以降、旅行散歩菓子建築雑貨などを題材に執筆活動をおこない、並行して雑貨に関するイベントの企画運営にも取り組んでいる[1]

2016年の著書『地元パン手帖』で使用された「地元パン」という名称を、商標登録している。

おもな著作[編集]

単著[編集]

  • 京都おでかけ帖 -12ヶ月の憧れ案内-、祥伝社、2005年(2016年に祥伝社黄金文庫で文庫化)
  • 乙女の京都、マーブルトロン、2006年
  • 甘く、かわいく、おいしいお菓子、主婦の友社、2006年
  • クラシックホテル案内、KKベストセラーズ、2007年
  • 乙女の東京:洋菓子・和菓子店、ホテル・旅館、美術館・博物館、雑貨・化粧品…乙女心の東京案内、マーブルトロン、2007年
  • 乙女みやげ、小学館、2007年
  • 乙女の大阪:デート、食べ歩き、お菓子・おみやげ探し、クラシックホテル・レトロ建物巡り…乙女心の大阪案内、マーブルトロン、2008年
  • ジャーナル、mille books、2008年
  • 京都ロマンチック案内:続・乙女の京都:「お散歩気分」でめぐる、レストラン・喫茶店、レトロ建物・宿・ホテル、雑貨とおしゃれを探す旅、マーブルトロン、2009年
  • 好き・のち・しあわせ、サンマーク出版、2009年
  • 甲斐みのりの旅のしおり 京都、小学館、2009年
  • 甲斐みのりの旅のしおり 奈良、小学館、2009年
  • お菓子の旅:春夏秋冬:松江・京都・松本・金沢日本各地の甘いおやつ352点、主婦の友社、2010年
  • 神戸ロマンチック案内:洋食屋・レストラン、喫茶・バー、ホテル・建物…クラシックな名店と、神戸メイドのかわいいものたち、マーブルトロン、2010年
  • なごやのたからもの、リベラル社、2011年
  • かわいいお取り寄せ、主婦の友社、2011年
  • つまさきだちの日々、幻冬舎(幻冬舎文庫)、2011年
  • 東京でお酒を飲むならば、リベラル社、2011年 のち祥伝社黄金文庫、祥伝社 (2019/9/12)
  • 静岡百景、mille books、2012年
  • 東京ロマンチック案内:レストラン、喫茶店、美術館、博物館…ノスタルジック&モダンな東京案内、マーブルトロン、2012年
  • 気持ちが伝わる おいしい贈りもの、大和書房、2012年
  • 東京建築 みる・あるく・かたる、京阪神エルマガジン社、2012年
  • 東海道新幹線 各駅停車の旅、ウェッジ、2013年
  • 衣・食・住暮らしの雑貨帖:ずっと愛したい、わたしのお気に入り、マイナビ、2013年
  • 電車でめぐる富士山の旅:御殿場、富士宮、富士吉田、清水へ、ウェッジ、2013年
  • ポケットに静岡百景、mille books、2015年
  • ふたり、mille books、2015年
  • はじめましての郷土玩具、グラフィック社、2015年
  • 地元パン手帖、グラフィック社、2016年
  • 全国かわいいおみやげ、サンマーク出版(サンマーク文庫)、2016年
  • 一泊二日観光ホテル旅案内 、京阪神エルマガジン社、2016年
  • お菓子の包み紙、グラフィック社、2017年
  • 歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ、エクスナレッジ、2018年
  • たのしいおいしい 京都ごはんとおやつ、朝日新聞出版、2018年
  • アイスの旅、グラフィック社 (2019/6/10)
  • たべるたのしみ、mille books (2020/9/28)
  • くらすたのしみ、millebooks (2021/4/22)

共著[編集]

  • 奥野美穂子との共著)京都・東京 甘い架け橋、淡交社、2010年
  • 中島愛との共著)音楽が教えてくれたこと、mille books、2018年

脚注[編集]

外部リンク[編集]