敦賀とてもすきすき

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敦賀とてもすきすき
水前寺清子シングル
A面 敦賀とてもすきすき
B面 敦賀ばやし
リリース
規格 シングルレコード
ジャンル ご当地ソング・新民謡
時間
レーベル クラウンレコード
作詞・作曲
  • 星野哲郎(作詞)
  • 山崎正清(作編曲)
プロデュース 牛尾真造
水前寺清子シングル 年表
「人間どっこの唄」
(1969年5月)
敦賀とてもすきすき
(1969年6月1日)
「赤いトランク」
(1969年8月)
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敦賀とてもすきすき」(つるがとてもすきすき)は、1969年6月1日に発売された水前寺清子の27枚目のシングル[1][2]

福井県敦賀市ご当地ソングで、9月に毎年開かれている「敦賀まつり」の「民謡踊りの夕べ」では3曲(敦賀とてもすきすき、大敦賀行進曲、すてな踊り)の内のひとつとして踊られている。

解説[編集]

  • 敦賀港開港70周年記念曲として制作された。
  • 作曲は敦賀市で楽器店を営み、クラウンレコード専属の作曲家として活躍した山崎正清。[3]
  • 詞先で制作された。
  • 敦賀市に星野哲郎が実際に来て詞を書いている。
  • 歌詞はただ単に名所を織り込んだものではなく、歌謡曲として成り立つものであり、他の音頭系の曲とは一風変わっている。最後には「トンネル風呂気比の松原、とうろう流し、色ヶ浜辺…」と並べられる。
  • スチール・ギターの演奏は山下洋治。
  • 1971年7月には山下洋治とムーディ・スターズ/藤田悦子「アリューシャン小唄」のB面で「みんなすきすき」として星野哲郎によって詞が変更され、山下洋治によって編曲されて発売されている。
  • 2022年(令和4年)7月1日には「とても敦賀すきすき」という民謡保存・継承団体(後のNPO法人とても敦賀すきすき)が福井県立敦賀高等学校生徒(森野巧巳)によって設立されている[4]。この団体は全国的にも珍しい、若者が主体となって民謡を保存・継承する団体であり、市内小中学校などで講習会を開催し[5]、民謡の普及に尽力している。鳥取大学鈴木慎一朗教授(音楽教育学)によると、「比較的歴史が新しく、価値を認識して保存活動をする例を聞いたことがない。森野さんたちの活動は素晴らしい」[6]と述べている。また、この団体は令和5年7月19日には福井県初の高校生が設立したNPO法人となっており[7]ふるさと納税型クラウドファンディングにも挑戦し、86万円もの資金を集めることにも成功した。

収録曲[編集]

#タイトル作詞作曲・編曲作編曲時間
1.「敦賀とてもすきすき」星野哲郎 山崎正清
2.「敦賀ばやし」星野哲郎 山崎正清
合計時間:

脚注[編集]

  1. ^ 敦賀とてもすきすき”. www1.rcn.ne.jp. 2023年3月13日閲覧。
  2. ^ 水前寺清子 オフィシャルウェブサイト”. www.chita365.net. 2024年1月11日閲覧。
  3. ^ 後世に残す、高校生奮闘 「新民謡」守りたい 敦賀 /福井”. 毎日新聞. 2024年1月11日閲覧。
  4. ^ 民謡踊り 敦賀高生継承 9人でグループ結成 お披露目へ練習に励む:日刊県民福井Web”. 中日新聞Web. 2024年1月11日閲覧。
  5. ^ 上手に踊るより楽しく踊る 敦賀高生が敦賀西小で出前授業:中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2024年1月11日閲覧。
  6. ^ 後世に残す、高校生奮闘 「新民謡」守りたい 敦賀 /福井”. 毎日新聞. 2024年1月11日閲覧。
  7. ^ 福井県初の高校生NPO、敦賀市の民謡踊りを継承 講習会や祭り参加「残しにくいものを残したい」 | 催し・文化 | 福井のニュース”. 福井新聞ONLINE. 2024年1月11日閲覧。

外部リンク[編集]