成田智志

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成田 智志(なりた さとし、1963年昭和38年)12月18日 - )は、北海道江別市在住の日本の作家

略歴[編集]

北海道千歳市で生まれる。5歳からは江別市で育ち、北海道江別高等学校を卒業後、北海学園大学法学部法律学科へ進学。卒業後は、札幌学院大学人文学部英語英米文学科3年次へ編入学し、英語学や英文学を専攻。

2001年(平成13年)4月、北海道教育大学札幌・岩見沢校の大学院に入学。学校教育全般を研究フィールドとし、総合的学習と学力論の研究により、2003年(平成15年)3月に修士課程を修了。公立学校教員(『みんなの憲法二四条』執筆者紹介の肩書きによる)の傍ら執筆活動を行っている。

執筆活動は、北海学園大学在籍時の学内論文コンテスト優秀賞から始まる。刑事事件における実名報道の問題や死刑に関わる議論をテーマとした論文により2年続けて表彰された。

また、地域の文芸誌などへの寄稿も行い、なかでも2001年3月には、「ワークショップ IN 函館」において、「こんな町に住みたいな エッセイコンテスト」で大賞を受けている。

2005年(平成17年)5月には、『みんなの憲法二四条』(福島みずほ編著、明石書店ISBN 978-4750321103)の一部を分担執筆。

2009年(平成21年)11月に出版された『監獄ベースボール 知られざる北の野球史』によって第1回サムライジャパン野球文学賞特別賞を受賞した。

監獄ベースボール 知られざる北の野球史[編集]

『監獄ベースボール 知られざる北の野球史』(かんごくベースボール しられざるきたのやきゅうし、ISBN 978-4-900541-83-2)は、成田による初の長編小説である。札幌の出版社、亜璃西社から出版された。 2010年3月10日に発表された「第1回サムライジャパン野球文学賞」において特別賞を受賞。

明治中期に北海道の監獄内で囚人たちがベースボールを楽しんでいたという驚愕の意外史と、囚人の慰安教化の手段としてベースボールを採用した内務省官吏大井上輝前(おおいのうえ てるちか)の波乱に富んだ生きざまを描いた。