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肝不全

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
急性肝不全から転送)
肝不全
概要
診療科 消化器学, 肝臓学
分類および外部参照情報
ICD-10 K72.9
DiseasesDB 5728
eMedicine med/990
Patient UK 肝不全
MeSH D017093

肝不全(かんふぜん, : liver failure)とは、肝臓の各生理機能(合成機能や代謝機能など)が病的に低下し、肝臓が役目を果たさなくなった状態である。肝不全に陥ると、生体の恒常性が保てないため、肝不全は死亡原因となることがある。肝不全には、大きく分けて2つの型が報告されている[1]

分類

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急性肝不全(劇症肝炎
最初の肝臓障害の兆候(黄疸など)から4週間以内に肝性脳症精神錯乱昏迷昏睡)の進行やタンパク質合成の減少(アルブミンや血液凝固タンパク質など)が起きたものを指す。なお、甚急性肝不全は7日以内、亜急性肝不全は5-12週間のものを指す。
慢性肝不全
一般に肝硬変を背景に出現する。肝硬変自体は過度の飲酒B型肝炎C型肝炎自己免疫疾患、遺伝性や代謝性(の過負荷や非アルコール性脂肪性肝炎(NASH))のように種々の原因で引き起こされる。

脚注

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  1. ^ O'Grady JG, Schalm SW, Williams R (1993). “Acute liver failure: redefining the syndromes”. Lancet 342 (8866): 273?5. PMID 8101303. http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/0140-6736(93)91818-7.