平田達治
平田 達治(ひらた たつじ、1934年8月15日 - 2022年3月 )は、ドイツ文学者、大阪大学名誉教授。専門はドイツ・オーストリア文学・中欧都市文化論。
人物[編集]
奈良県大和郡山市生まれ。大阪大学大学院文学研究科独文学修士課程修了。1959年関西学院大学助手、講師、助教授、1968年大阪大学教養部助教授、1976年言語文化部助教授、1983年教授、1998年定年、名誉教授。「オーストリア研究会」や「プラハ研究会」を研究活動の舞台と」していた[1]。
2005年『ウーファ物語―ある映画コンツェルンの歴史』でマックス・ダウテンダイ翻訳賞受賞。ヨーゼフ・ロートを多く翻訳した[2]。2014年、瑞宝中綬章受章[3]。
著書[編集]
- 『ウィーンのカフェ』大修館書店 1996
- 『輪舞の都ウィーン 円型都市の歴史と文化』人文書院 1996
- 『中欧の墓たち』同学社 2001
- 『中欧・墓標をめぐる旅』集英社新書 2002
- 『知られざる魅惑の都市たち EUの東を歩く』世界思想社 2007
- 『ベルリン・歴史の旅-都市空間に刻まれた変容の歴史』大阪大学出版会、2010
- 『放浪のユダヤ人作家ヨーゼフ・ロート』鳥影社、2013
- 『歩く大阪・読む大阪 大阪の文化と歴史』鳥影社、2020
共編著[編集]
- 『ことばの世界』藤田実共編 大修館書店 1985
- 『ドイツの世紀末 第2巻 プラハ ヤヌスの相貌』平野嘉彦共編 国書刊行会 1986
- 『実用詳解ドイツ文法』鎌田道生共著 新訂版 郁文堂 1993
- 『ウィーン、選ばれた故郷』 高科書店 1995
翻訳[編集]
- ヴァルター・シューバルト『宗教とエロス』石川実[要曖昧さ回避],山本実共訳 法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス) 1975
- ハンス・ハインツ・エーヴェルス『アルラウネ』麻井倫具共訳 「世界幻想文学大系」国書刊行会 1979
- ヴァルター・キャウレーン『わが友・出版人 エルンスト・ローヴォルトとその時代』鎌田道生共訳 ありな書房 1983
- ヨーゼフ・ロート『放浪のユダヤ人』吉田仙太郎共訳 法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス) 1985
- ホレーニア『白羊宮の火星』前川道介共訳 福武文庫 1991
- ヨーゼフ・ロート『果てしなき逃走』岩波文庫 1993
- 『美の勝利・ある殺人者の告白 ヨーゼフ・ロート小説集 3』鳥影社 1993
- 『優等生、バルバラ、立身出世、サヴォイ・ホテル ヨーゼフ・ロート小説集 1』鳥影社 1994
- 『第千二夜物語 珊瑚商人譚 ヨーゼフ・ロート小説集 4』鳥影社 1997
- ハイコ・ハウマン『東方ユダヤ人の歴史』荒島浩雅共訳 鳥影社・ロゴス企画部 1999
- 『ヨブ ヨーゼフ・ロート小説集 2』鳥影社 1999
- クラウス・ティーレ=ドールマン『ヨーロッパのカフェ文化』友田和秀共訳 大修館書店 2000
- ヨアヒム・シュレーア『大都会の夜 パリ、ロンドン、ベルリンー夜の文化史』我田広之、近藤直美共訳 鳥影社・ロゴス企画部 2003
- クラウス・クライマイアー 『ウーファ物語 ある映画コンツェルンの歴史』宮本春美、山本佳樹、原克、飯田道子、須藤直子、中川慎二共訳 鳥影社・ロゴス企画部 2005
- ヨーゼフ・ロート『ラデツキー行進曲』鳥影社・ロゴス企画 2007 のち岩波文庫
- ヨーゼフ・ロート『放浪のユダヤ人とエッセイ二篇』鳥影社・ロゴス企画 2009
- ディートマル・グリーザー『ウィーン,わが心の故郷――多文化が花咲く街に魅せられた異邦人たち』友田和秀共訳 大修館書店、2015