孤独な場所で

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孤独な場所で
In a Lonely Place
予告編より
監督 ニコラス・レイ
脚本 アンドリュー・ソルト
エドマンド・H・ノース(脚色)
原作 ドロシー・B・ヒューズ
製作 ロバート・ロード
出演者 ハンフリー・ボガート
グロリア・グレアム
音楽 ジョージ・アンタイル
撮影 バーネット・ガフィ
編集 ヴィオラ・ローレンス
製作会社 コロンビア映画
サンタナ・プロダクション
配給 アメリカ合衆国の旗 コロンビア映画
日本の旗 日本ヘラルド映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1950年5月17日
日本の旗 1996年5月18日
上映時間 94分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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孤独な場所で』(こどくなばしょで、In a Lonely Place)は、1950年アメリカ合衆国の映画

ドロシー・B・ヒューズによるシリアルキラーを題材にした1947年のサイコ・サスペンス小説『In a Lonely Place』を映画化したフィルム・ノワール。主演したハンフリー・ボガートの個人プロダクションである「サンタナ・プロ」の企画で製作された。

原作小説をエドマンド・H・ノースが脚色し、それをもとにアンドリュー・ソルトが脚本を執筆したが、実際には監督のニコラス・レイが撮影と並行してほとんどを書き直した。そのため、原作とは大きくかけ離れた恋愛映画となっている。

2007年アメリカ議会図書館に永久保存するアメリカ国立フィルム登録簿に登録された[1]

ストーリ ー[編集]

脚本家のディクソン・スティールは、仕事に役立てる目的で自宅に連れ帰った女性ミルドレッド・アトキンソンがディクソンの家を出た後に殺されたことから殺人事件の容疑者とされる。しかし、向かいの部屋に住むローレル・グレイの証言でディクソンの疑いが晴れる。これをきっかけにディクソンとローレルは恋仲になる。 ディクソンの身の回りの世話をするようになったローレルだが、ある出来事をきっかけにディクソンの凶暴な裏の顔に気付き、彼を疑うようになる。不安から夜も眠れなくなったローレルはディクソンから逃げ出そうとするが、そこにディクソンが現れてプロポーズする。ローレルは彼を恐れるあまり、プロポーズを断ることができない。

仲間たちを集めた結婚披露のパーティの場でもディクソンは些細なことで怒り出し、マネージャのメル・リップマンに暴力を振るう。それを見たローレルは逃げるように家に帰る。ローレルの家でディクソンは彼女に謝罪するが、ローレルが自分から逃げ出そうとしていることを知ると、我を忘れたディクソンは怒りに任せてローレルに襲いかかる。そこに警察から電話がかかる。電話に出たディクソンはミルドレッド殺しの真犯人が被害者の恋人ヘンリー・ケスラーだったことを知らされる。警察は電話でローレルにも謝罪するが、全ては遅く、ローレルとディクソンの関係は完全に終わる。

登場人物[編集]

In a Lonely Place - trailer - 07.png
ハンフリー・ボガート
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グロリア・グレアム
In a Lonely Place - trailer - 10.png
ジェフ・ドネル(左)とフランク・ラヴジョイ(右)

その他[編集]

  • 監督のニコラス・レイグロリア・グレアムは映画撮影時は夫婦だったが、映画公開後の1952年に離婚している。
  • 殺されたミルドレッドの恋人の名前「ヘンリー・ケスラー」は協力プロデューサー(associate producer)のヘンリー・S・ケスラーから取った内輪受けのジョークである。
  • 原作のディクソンにあたるキャラクターは実際に凶悪殺人者という設定であったが、映画ではこれが改変されている。通常、主演男優のイメージダウンを回避するためにこの種の原作改変が行われる事例が多いが、本作ではむしろ「殺人者と紙一重」なほど激情的な主人公の、彼自身の性格に起因した根深い孤独さを強調する結果となり、珍しい成功例となった。
  • 公開当時の成績は不評であったが、後年に至りフィルム・ノワールの秀作として、またニコラス・レイの初期の代表作として再評価された。

参考文献[編集]

  1. ^ アメリカ国立フィルム登録簿 2007年”. allcinema. 2011年11月13日閲覧。

外部リンク[編集]