園部町大河内

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園部町大河内
園部町大河内の位置(京都府内)
園部町大河内
園部町大河内
園部町大河内の位置
北緯35度3分8.049秒 東経135度24分40.880秒 / 北緯35.05223583度 東経135.41135556度 / 35.05223583; 135.41135556
日本の旗 日本
都道府県 京都府
市町村 南丹市
面積
 • 合計 11.34276 km2
人口
2023年(令和5年)4月30日現在)[2]
 • 合計 139人
 • 密度 12人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
622-0065[3]
市外局番 0771(園部MA[4]
ナンバープレート 京都

園部町大河内(そのべちょうおおかわち)は、京都府南丹市の地名。以前は、船井郡園部町大河内(2006年(平成18年)1月1日以前)、船井郡西本梅村大河内(1955年(昭和30年)以前)[5]などと呼ばれていた。

地理[編集]

大河内は、南丹市の南西部にある西本梅地区に位置する。

河川[編集]

  • 園部川 - 桂川の支流。一級河川の起点は大河内氷畑。南西部境の深山(みやま)山麓に発し、大河内地区で通天湖(ダム湖)を成し、そこからおよそ法京までの区間はるり渓と称される渓谷となっている。

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瑠璃渓[編集]

瑠璃渓(るり渓)は、標高340m~530mほどの起伏の山地にできた渓谷で、国の名勝や、環境庁の残したい日本の音風景百選に選ばれている。「瑠璃」とは、紫色をおびた紺色の宝石のこと。もとは滑石(なめらせき)と称されていたが、1905年(明治38年)に船井郡長の三宅武彦と西本梅村埴生小学校長の竹内源太郎がこの地で遊び、その際に「瑠璃渓」と命名した。その後、来遊した知名士が滝や岩を十二勝として命名した。[6]

るり渓十二勝[編集]

  • 1 鳴漠(めいばく) - るり渓内の園部川にある滝。滝の裏が空洞になり、音がすることから名づけられた。雨乞いとして地蔵尊をくくり滝壺に沈めたという古事が残っている。[6]
  • 2 掃雲峰(そううんぼう) - 大河内にある岩。雲にそびえる高い峰の意味。標高682m。天狗の鼻のように斜め上に突き出ている岩の形状から、天狗岩ともいわれ、天狗がこの岩で休んだとの言い伝えもある。昭和初期まで、早魃の年はこの岩の上で柴を焚いて雨乞いをしていた。[6]
  • 3 錦繍巌(きんしゅうがん) - るり渓内の園部川にある岩。紅葉が絹の縫い取りをしたように見えるという意味で名付けられた。
  • 4 座禅石(ざぜんせき) - るり渓内の園部川にある岩。幅6m、高さ2m、奥行き2mの平らな形状をしている。1630年頃、一絲和尚(仏頂国師)がこの岩の上で座禅したといわれている。
  • 5 蝶棟泉(たいとうせん) - るり渓内の園部川にある滝。滝の水しぶきで虹ができる泉という意味で名付けられた。
  • 6 渇蚪潤(かっきゅうかん) - るり渓内の園部川にある沢。龍の水飲み場という意味で名付けられた。
  • 7 双龍淵(そうりゅうえん) - るり渓内の園部川にある滝。落差3m。滝型式は分流瀑。[7]雄と雌の龍が水中に泳いでいる深い淵という意味で名付けられた。「なたふち」とも呼ばれ、 白いうなぎがナタを吸い込んだという伝説がある。[6]
  • 8 玉走盤(ぎょくそうばん) - るり渓内の園部川にあるポイント。岩の上を流れる水が、盤上を転がる玉のようであることから名付けられた。[6]
  • 9 水晶廉 (すいしょうれん) - るり渓内の園部川にある滝。落差6m。滝型式は分岐瀑。[8]滝の流れが、水晶のすだれがかかっているようであることから名付けられた。[6]
  • 10 欄柯石(らんかんせき) - るり渓内の園部川にある岩。木の枝でつくった手すりのように見えることから名付けられた。[6]
  • 11 会仙巌(かいせんがん) - るり渓内の園部川にある、仙人が集まって盃を流して楽しんだと伝わる場所。[6]
  • 12 通天湖(つうてんこ) - るり渓にある2つの谷の合流点に造られたダム湖。天にも届かんばかりの高いところにある湖という意味で名付けられた。「るり湖」ともいう。[6]管理釣り場になっている。

その他[編集]

  • 双龍淵の吊橋 -
  • 千幻瀑 -
  • るり渓遊歩道 -

歴史[編集]

地名の由来[編集]

沿革[編集]

  • 1955年(昭和30年) - 西本梅村が園部町に編入され園部町大河内となる。
  • 2006年(平成18年) - 4町合併による南丹市誕生に伴い、南丹市園部町大河内となる。

世帯数と人口[編集]

2023年(令和5年)4月30日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

町丁 世帯数 人口
園部町大河内 79世帯 139人

人口の変遷[編集]

住民基本台帳による人口の推移。 ただし、外国人登録法廃止及び住民基本台帳法改正に伴い、2012年度(平成24年度)から外国人データが統合されているが、2011年度(平成23年度)までの異動事由別増減表の数値に外国人数は含まれていない。

2009年(平成21年) 175人 [9]
2010年(平成22年) 177人 [9]
2011年(平成23年) 175人 [9]
2012年(平成24年) 173人 [9]
2013年(平成25年) 165人 [9]
2014年(平成26年) 156人 [9]
2015年(平成27年) 152人 [9]
2016年(平成28年) 147人 [9]
2017年(平成29年) 143人 [9]
2018年(平成30年) 140人 [9]
2019年(令和1年) 145人 [9]
2020年(令和2年) 143人 [9]
2021年(令和3年) 148人 [9]

交通[編集]

路線バス[編集]

  • 南丹市バス
    • ぐるりんバス 西本梅スクール 癒しの森線 - 大河内バス停、大河内公民館前バス停、るり渓橋バス停、るり渓バス停、榎バス停、通天湖バス停、奥るり渓バス停[10]

道路[編集]

校区[編集]

施設[編集]

  • 大河内公民館
  • 京都府立るり渓自然公園
  • るり渓清流台コミュニティセンター

神社仏閣[編集]

  • 大山祇神社 - 京都府南丹市園部町大河内溝ノ上5
  • 盛光寺 - 京都府南丹市園部町大河内溝ノ上4

史跡[編集]

商店[編集]

  • 琉雅亭・るり渓観光農園
  • ハミングバード通天湖

その他[編集]

  • るり渓観光協会 -

脚注[編集]

  1. ^ 京都府南丹市の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2024年3月22日閲覧。
  2. ^ a b 人口・世帯数集計表(令和5年5月1日現在)”. 南丹市 (2023年5月1日). 2024年3月22日閲覧。
  3. ^ 園部町大河内の郵便番号”. 日本郵便. 2024年3月22日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 合併情報 -南丹市、2016-03-09閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i 南丹市. “るり渓・深山ハイキングマップ”. 南丹市. 2024年3月23日閲覧。
  7. ^ 滝ペディア. “瑠璃渓/双龍淵”. 滝ペディア. 2024年3月23日閲覧。
  8. ^ 滝ペディア. “瑠璃渓/水晶廉”. 滝ペディア. 2024年3月23日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m 南丹市. “南丹市人口カルテ園部町地域人口資料”. 南丹市. 2024年3月23日閲覧。
  10. ^ 『南丹市域バス路線図』南丹市、2018年4月1日。 

関連項目[編集]