大型貫通爆弾

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大型貫通爆弾(おおがたかんつうばくだん、Massive Ordnance Penetrator、MOP)とは、開発中の大型爆弾の1つである。これはアメリカ空軍によって開発が主導されている30,000ポンド(約13,600kg)の「バンカーバスター」精密誘導爆弾である。実質的にこの爆弾は重量5,000ポンド(約2,270kg)のGBU-28より大きなものとなるが、GBU-28は現存する中で最も深く貫通可能なバンカーバスターである。

最初の爆破試験の準備のために下ろされるMOP
最初の爆破試験前のホワイトサンズ・ミサイル実験場 のトンネル内のMOP

開発[編集]

2002年に米ノースロップ・グラマン社と米ロッキード・マーティン社は、「ビッグブルー」(Big Blue)として知られた30,000ポンドの地中貫通兵器の開発を行なっていたが、財政的な理由と技術的な理由によって開発は中断されていた。

2003年のイラク戦争の後に、バンカーバスター爆弾によって目標とされた攻撃跡地を分析したところ、不十分な貫通力と不満足な破壊力が明らかとなった[要出典]。そこで非常に巨大なバンカーバスターの開発への関心が再燃し、MOPプロジェクトが開始された。アメリカ空軍には、超巨大爆弾に対する軍としての特段の要求はなかったが、大きなサイズの貫通及び爆風型の兵器を収集する構想は存在し、それは大規模爆風爆弾(Massive Ordnance Air Blast bombMOAB)を含む「ビッグブルー」(Big BLU)[注 1]コレクションと呼ばれた。

MOPの開発は現在、フロリダ州エグリン空軍基地内の軍需品理事会、アメリカ空軍研究所で進められており、設計と試験作業は米ボーイング社によっても行なわれている。主に強固な地下要塞・地下弾道ミサイル・地下指令所の精密破壊用として必要な時に使用される。

これはB-2[出典 1]B-1戦略爆撃機向けに開発され、GPSを使用して誘導されるようとしている。

2007年7月19日に、米ノースロップ・グラマン社は$250万米ドルステルス爆撃機を改修する契約を明らかにした。機数は公表されていないが、各機が2基ずつのMOPを運搬できるようにされる[出典 2][出典 3]

2007年の3月14日に、ニューメキシコ州ホワイトサンズ・ミサイル実験場アメリカ国防脅威削減局(Defense Threat Reduction Agency, DTRA)の保有するトンネル内でMOPの最初の爆発試験が行なわれた。そのトンネルの正確な場所は公表されなかったが、航空写真の比較によってDTRA カピトル・ピーク・トンネル・コンプレックス(Capitol Peak Tunnel Complex)の付近であると示唆されている北緯33度26分24秒 西経106度27分18秒 / 北緯33.440度 西経106.455度 / 33.440; -106.455

2007年末の追加国防予算の1,964億米ドルの内、追加のMOP調達予算として8,800万米ドルが認められている。

配備[編集]

B-2 爆撃機に搭載された状態のMOP (モックアップ)

2007年12月、実物大模型の公表とともに、本爆弾が既にミズーリ州ホワイトマン空軍基地の第509爆撃隊のB-2搭載用に実戦配備されたと発表された。この模型は中央側面に巨大な4枚のフィンを持ち、GPSによって誘導され、正確に目標地点に命中した後、直径80cmの弾体が地中に70m以上貫通、爆発するとされた[出典 4]

主要目[編集]

注記[編集]

  1. ^ BLUは"Bomb Live Unit"を意味し、アメリカ軍の航空爆弾の制式コードに使われている。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]