夜想曲第13番 (ショパン)

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フレデリック・ショパン夜想曲第13番作品48-1ハ短調は、1841年作曲。翌1842年に出版された。ショパンの円熟期の作品で、ジョルジュ・サンドとのノアンでの生活のうちに作られており、心身が充実していた時期のものである。

三部形式。4分の4拍子。中間にハ短調の同主長調ハ長調コラールをはさむ。

Lento

左手と右手のかけあいで主題が現れる。鋭い付点リズムであり、lentoの表示にもかかわらず緊張感がある。この主題は後半で再び使われる。

Molto più lento

コラール風。音域が広くハ長調で安らかな部分。掌の小さい演奏者の場合はアルペジョで演奏されるが、最後には3連符でユニゾンになって次に接続される。

Doppio movimento

左手・右手中声部の3連符にのって冒頭の主題が再現される。劇的な部分で、芸術作品としてのノクターンに仕上がっている。「ドッピオ・モヴィメント」(Doppio movimento)とは「2倍の速さで」という意味の発想標語である。この場合は、曲の開始から中間部終了までのテンポの「2倍の速さにする」という意味になる。ほぼ倍速のテンポを要求するほど、この三部形式の再現部は興奮した激しさのうちに進んでいく。

この曲はショパンの創作中期の作品で、劇的な華やかさと男性的なたくましさを伴うことから、演奏会に取り上げられる回数が多い。

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