和歌山県道218号平瀬上三栖線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
和歌山県道218号標識

和歌山県道218号平瀬上三栖線(わかやまけんどう218ごう ひらせかみみすせん)は、和歌山県田辺市内を走る一般県道である。

概要[編集]

中辺路町真砂の清姫交点から旧大塔村平瀬までの区間は 国道311号および国道371号と重複しているため、事実上は清姫交点から終点の旧田辺市上三栖までの区間が本道路となっている。

熊野古道中辺路潮見峠越えルートの流れを汲み、かつては田辺-本宮間の幹線道路とされたこともあったが、山中を通り道も狭いことから、富田川河谷の道路(現国道311号)が整備されると幹線から外れ、地元住民の生活道路としての利用が主となった。

旧中辺路町西谷の福厳寺先と旧田辺市上野の間の区間が特に狭小であり、現在は軽自動車以下の車両しか通行できないが、旧中辺路町および旧本宮町から田辺市中心部や紀南病院へのアクセス改善のため、同区間のバイパス道路建設が地元住民からかねてより要望されており、2019年にトンネル工事が着工され、現在事業中である[1]。詳細は真砂三栖道路として後述する。

路線データ[編集]

平瀬上三栖線道路改良工事(真砂三栖道路)[編集]

本道路は旧中辺路町真砂の国道311号清姫交点から西谷の福厳寺先までは道幅が広く、また旧田辺市の中三栖から上野までは道幅の広い田辺市道(南紀広域農道)が通っている。

そこで、福厳寺先と上野の間にある槇山にトンネルを掘りバイパス道路を建設し、本道路と田辺市道を接続することで旧中辺路町および旧本宮町から田辺市中心部や基幹病院である紀南病院へのアクセスを改善するという構想がかねてよりあり[2]、2005年の市町村合併の際にも旧中辺路町や旧本宮町側から(仮称)真砂三栖道路の名称で建設が強く要望されていた[3]

同区間では2019年にトンネル工事が始まり、2023年2月に貫通し現在施工中である[4]

路線状況[編集]

重複路線[編集]

地理[編集]

通過する自治体[編集]

接続する路線[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 和歌山県 平瀬上三栖線1号TN設計に着手”. 建通新聞. 2024年2月10日閲覧。
  2. ^ 現在は富田川沿いの国道311号を通り、一度田辺市域を出て上富田町を経由するのがメインルートである
  3. ^ 第15回 田辺広域合併協議会 会議録”. 田辺市. 2024年2月10日閲覧。
  4. ^ https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg//080200/index_d/fil/hiraseTN.pdf

関連項目[編集]