北條元子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

北條 元子(ほうじょう もとこ、1948年1月1日 - )は、日本の翻訳家

略歴[編集]

作家・北條誠の娘として東京に生まれる。聖心女子大学英文科卒業。 結婚して本姓は法華津(夫は、馬術選手の法華津寛)。父の縁で川端康成にかわいがられた。 38歳から英米の娯楽小説などの翻訳を始めた。

翻訳[編集]

  • 『ちょっと、おとなに』(P・ハーミース、金の星社、文学の扉) 1986.12
  • 摩天楼はバラ色に』(マーティン・オーウェンス、近代映画社、スクリーン文庫) 1987.5
  • アメリカ物語』(エミリー・P・キングズリー、近代映画社、スクリーンカラー文庫) 1987.6 - スピルバーグ初のアニメ映画
  • 『法廷の銃声』(リチャード・スペイト、新潮文庫) 1988.4
  • ジミー』(ウィリアム・リチャート、近代映画社、スクリーン文庫) 1988.1
  • 熱き愛に時は流れて』(フランク・デフォード、近代映画社、スクリーン文庫) 1989.3
  • 『運転免許証』(A・L・シンガー、近代映画社、スクリーン文庫) 1989.5
  • 『正義と愛の御国を ソレンチナーメの農民による福音書2』(E・カルデナル、新教出版社) 1989.10
  • 『いとしのケーリー・グラント 最後の愛人があかす衝撃の告白』(モーリーン・ドナルドソン, ウィリアム・ロイス、近代映画社) 1990.3
  • 『静かなスパイ』(D・オズボーン、講談社文庫) 1990.5
  • 『ハバナ』(ポール・モネット、扶桑社ミステリー) 1991.2
  • 『ララバイ・アンド・グッドナイト』(ヴィンセント・T・バグリオーシ, ウィリアム・ステイディエム、新潮文庫) 1991.8
  • 『ドク・ハリウッド』(ニール・シュルマン、扶桑社ミステリー) 1991.9
  • 『華やかな罠』(ジョアン・ロス、ハーレクイン・サスペンス・ロマンス) 1991.10
  • 『物的証拠』(トーマス・ノグチ, アーサー・ライアンズ、扶桑社ミステリー) 1991.11
  • 『白い鴉』(B・ライアン、講談社文庫) 1991.3
  • 『ファントム』(スーザン・ケイ、扶桑社) 1992.7
  • 『ランブリング・ローズ』(カルダー・ウィリンガム、扶桑社ミステリー) 1992.10
  • 『ゲームの行方』(エリザベス・ゲイジ、扶桑社ミステリー) 1993.3
  • 『魅せられて四月』(エリザベス・フォン・アーニム、扶桑社ミステリー) 1993.6
  • 『パンドラの箱』(エリザベス・ゲイジ、扶桑社ミステリー) 1993.11
  • 『幸福の選択』(ダニエル・スティール、扶桑社エンターテイメント) 1994.8
  • 『ファントム』(スーザン・ケイ、扶桑社ミステリー) 1994.9
  • 『殺意のフェイド・アウト』(ヘレン・ヘイズ, トマス・チャステイン、新潮文庫) 1994.10
  • 『タブー』(エリザベス・ゲイジ、扶桑社エンターテイメント) 1995.3
  • 『過ちなき裁き』(ウィリアム・バーンハート、ティビーエス・ブリタニカ) 1995.3
  • 『愛の深淵』(エリザベス・ゲイジ、扶桑社ロマンス) 1996.5
  • 『ロメオ』(エリーズ・タイトル、扶桑社ミステリー) 1997.4
  • 『新たなる旅立ち』(バーバラ・T・ブラッドフォード、扶桑社ロマンス) 1997.7
  • 『幸せのルール』(バーバラ・T・ブラッドフォード、扶桑社ロマンス) 1998.5
  • 『アフロディーテの誘惑』(エリーズ・タイトル、扶桑社ミステリー) 2000.5
  • 『ベルギー人のまっかなホント』(アントニー・メイソン、マクミランランゲージハウス) 2000.3
  • 『スイス人のまっかなホント』(ポール・ビルトン、マクミランランゲージハウス) 2000.1
  • 『ヴェネツィア殺人事件』(ダナ・レオン、講談社文庫) 2003.3
  • 『ヴェネツィア刑事はランチに帰宅する』(ダナ・レオン、講談社文庫) 2005.4

参考[編集]

  • 文藝年鑑 2007
  • 「95歳で旅立った、川端康成の妻・秀子さん追悼」(川端香男里, 北條元子、『婦人公論』 2002-10-22)