内川修治
| 内川 修治 うちかわ しゅうじ | |
|---|---|
| 生年月日 | 1952年5月16日（71歳） |
| 出生地 |
 日本 佐賀県千代田町 |
| 出身校 | 中央大学商学部 |
| 前職 |
会社員 衆議院議員公設秘書 |
| 所属政党 |
（無所属→） （民主党→） 無所属 |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 2022年4月23日[1] - 2024年3月15日 |
| 選挙区 | 神埼市・神埼郡選挙区 |
| 当選回数 | 3回 |
| 在任期間 | 2007年4月30日 - 2019年4月29日 |
 佐賀県千代田町長 | |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 2002年4月 - 2006年3月19日 |
内川 修治（うちかわ しゅうじ、1952年（昭和27年）5月16日[2] - ）は、日本の政治家。佐賀県神埼市長（1期）。千代田町長（1期）、佐賀県議会議員（3期）を務めた。
来歴[編集]
佐賀県千代田町出身。佐賀県立佐賀西高等学校、中央大学商学部卒業。民間企業勤務を経て大坪健一郎衆議院議員・原口一博衆議院議員の秘書を計約10年間務める。
2002年4月の千代田町長選挙で初当選し、1期務める。3町村合併による2006年4月の神埼市市長選挙にも立候補するが、旧神埼町長だった松本茂幸に僅差で敗れ、落選[3]。
その後2007年4月の佐賀県議会議員選挙に民主党公認で立候補・当選[4]し、県議を3期務める。民主党では県連幹事長も務めたが、2014年3月に離党届を提出し、同年6月15日に受理された[5]。同年7月には民主党・社民党の統一会派「県民ネットワーク」も離脱し、一人会派「一真の会」を立ち上げた[6]。
2018年4月の神埼市長選挙では元プロレスラーの大仁田厚を支援したが、大仁田は松本茂幸に敗れた[7]。同年12月、「議員活動と農業を両立していくことは体力的にも時間的にも難しい」と述べ、翌年の県議選には立候補しない意向を示した[8]。
神埼市長就任、官製談合事件で逮捕[編集]
2022年2月26日、同年4月の神埼市長選への立候補を表明[9]。4月17日の投開票の結果、自由民主党・公明党の推薦を受ける現職の松本を破り、初当選した[10]。4月23日に市長就任。
同年6月、内川の資金管理団体「内川修治後援会」の事務担当者[11]は、ふるさと納税のコンサルティングなどを手がける会社（以下、B社とする）を設立[12][13]。神埼市ではふるさと納税に関する業務を佐賀市の会社1社だけで行っていたところ、内川は同年夏頃、2社に分けることを発案した。佐賀市の当該会社に「経験豊富な会社と組まないか」とB社を紹介したが、条件が折りあわず実現しなかった。その後、業者を選定するプロポーザルの公募で業務が2つに切り離された。プロポーザルは企画提案書による一次審査とプレゼンによる二次審査で行われ、審査の結果、B社に決定された[14]。
2024年2月13日、ふるさと納税PR強化事業の委託契約を巡り、評価委員の氏名や他社の企画提案書といった秘密事項を業者側に漏らしたとして、官製談合防止法違反（入札妨害）などの疑いで逮捕された[15]。公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕されたB社の代表は内川の後援会幹部を務め、市長選でも陣営の中核を担っていた。B社は前述のとおり市長選後の2022年6月に設立されたことから、佐賀県警は選挙戦で受けた支援の見返りだった疑いも視野に入れて調べている[16][17]。3月5日、官製談合防止法違反罪などで起訴された[18]。同月11日、弁護人を通じて市議会議長に同月15日付の辞職願を提出し[19][20]、12日に市議会は辞職に同意した[21]。
脚注[編集]
- ^ 佐賀県 - 年月別市町長、市町議会議員の任期満了日及び衆・参議院議員の任期満了日
- ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、404頁。
- ^ “＜神埼市長選＞元佐賀県議・内川氏出馬へ”. 佐賀新聞. (2022年2月26日) 2022年5月11日閲覧。
- ^ “asahi.com： 2007統一地方選 佐賀県議選”. 朝日新聞. (2007年4月9日) 2022年5月11日閲覧。
- ^ “内川県議が民主を離党 来春選挙、無所属で”. 佐賀新聞. (2014年6月16日) 2022年5月11日閲覧。
- ^ “内川県議が１人会派「一真の会」を届け出”. 佐賀新聞. (2014年7月16日) 2022年5月11日閲覧。
- ^ “佐賀・神埼市長選、松本茂幸氏４選 大仁田厚氏は敗れる”. 朝日新聞. (2018年4月16日) 2022年5月11日閲覧。
- ^ “＜県議選＞現職の内川氏、不出馬 神埼市郡選挙区”. 佐賀新聞. (2018年12月20日) 2022年5月11日閲覧。
- ^ “＜神埼市長選＞内川氏出馬表明「市全域浮揚を」”. 佐賀新聞. (2022年2月27日) 2022年5月11日閲覧。
- ^ “佐賀・神埼市長選 内川氏が初当選”. 毎日新聞. (2022年4月19日) 2022年5月11日閲覧。
- ^ “政治資金収支報告書 内川修治後援会（令和4年分 定期公表）”. 佐賀県選挙管理委員会 (2023年11月30日). 2024年2月22日閲覧。
- ^ “神埼市官製談合事件、業者選定「出来レース」 島容疑者、選挙直後に会社設立 市長意向で仕様書変更”. 佐賀新聞 (2024年2月15日). 2024年2月22日閲覧。
- ^ “株式会社ブルー・フラッグの情報”. 国税庁法人番号公表サイト. 2024年2月22日閲覧。
- ^ “神埼市長逮捕から1週間 当選直後から”不審な動き”その思惑は？【佐賀県】”. サガテレビ (2024年2月21日). 2024年2月22日閲覧。
- ^ “評価委員の氏名など漏洩疑い、佐賀県神埼市長を逮捕 ふるさと納税PR事業巡り”. 産経新聞. (2024年2月13日) 2024年2月13日閲覧。
- ^ “＜神埼市長逮捕＞受託業者代表は後援会幹部 市長と親交30年、浮かぶ「密月」 官製談合、市民憤り”. 佐賀新聞. (2024年2月14日) 2024年2月20日閲覧。
- ^ “佐賀県神埼市の官製談合、事業委託を発案したのは逮捕された市長…請け負ったのは支援者”. 読売新聞. (2024年2月15日) 2024年2月20日閲覧。
- ^ “官製談合で神埼市長起訴 佐賀地検”. 時事通信. (2024年3月5日) 2024年3月5日閲覧。
- ^ “佐賀・神埼市長、辞職届を提出 官製談合で起訴”. 共同通信. (2024年3月11日) 2024年3月11日閲覧。
- ^ “佐賀・神埼市長が辞職届 官製談合防止法違反で起訴”. 毎日新聞. (2024年3月11日) 2024年3月11日閲覧。
- ^ “佐賀県神埼市長の退職、議会同意 入札妨害事件で起訴受け”. 共同通信 (2024年3月12日). 2024年3月12日閲覧。
