六鹿茂夫

六鹿茂夫（むつしかしげお、1952年 4月22日 - ）は、日本の政治学者。専門は、国際政治学・広域ヨーロッパ国際政治・黒海国際関係・ルーマニア研究・モルドヴァ研究。学位は、Doctor în Drept（ブカレスト大学・1985年）。静岡県立大学名誉教授。

上智大学国際関係研究所助手、埼玉女子短期大学教授、静岡県立大学大学院国際関係学研究科教授、静岡県立大学国際関係学部学部長、静岡県立大学大学院国際関係学研究科附属広域ヨーロッパ研究センターセンター長（初代）などを歴任した。

来歴[編集]

愛知県名古屋市生まれ。愛知県立名古屋西高等学校を経て、上智大学外国語学部ロシア語学科を卒業、同大学院外国語学研究科国際関係論専攻修士課程修了。その後、ニコラエ・チャウシェスク独裁政権下のルーマニアに渡航し、ブカレスト大学大学院法学研究科の博士課程にて博士号を取得する。

帰国後は上智大学国際関係研究所、埼玉女子短期大学を経て静岡県立大学に務め、1996年より教授。大学院の国際関係学研究科の教授が本務であったが、国際関係学部の教授も兼務していた。2002年から2003年まで学部長を経験した。北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同研究員を兼務している。2018年3月31日、静岡県立大学を定年退職した^[1]。その後、静岡県立大学より名誉教授の称号が授与された。

研究[編集]

専門は欧州を中心とした国際政治学。スラブ民族に関する研究が多く、東欧諸国やバルカン半島に纏わる論文を多く発表している。

略歴[編集]

1976年上智大学外国語学部卒業
1978年上智大学大学院外国語学研究科修了
1985年ブカレスト大学大学院法学研究科博士課程修了
1988年上智大学国際関係研究所助手
1989年埼玉女子短期大学助教授
1994年埼玉女子短期大学教授
1994年静岡県立大学国際関係学部助教授
1997年静岡県立大学大学院国際関係学研究科教授
2002年静岡県立大学国際関係学部学部長（-2003年）
2008年静岡県立大学大学院国際関係学研究科附属広域ヨーロッパ研究センターセンター長
2018年静岡県立大学退職
2018年静岡県立大学名誉教授

所属団体[編集]

日本国際フォーラム研究員^[2]

著作[編集]

編著[編集]

『ルーマニアを知るための60章』（明石書店、2007年）ISBN 9784750326344

共編著[編集]

（小久保康之・前山亮吉）『国際関係学への招待』（三恵社、2003年）ISBN 4883611884

論文[編集]

雑誌論文[編集]

「国家要人の訪問データからみた東欧諸国家関係の変動 (1957-1967)――『制度化』概念を適用して」『ソ連・東欧学会年報』7号（1978年）
「東欧地域の政治変動――東欧政治システム分析の一つの試み」『共産主義と国際政治』10号（1978年）
「ルーマニア自主路線の分析枠組――内政と外交の一体性と乖離」『ソ連・東欧学会年報』16号（1987年）
「チャウシェスク体制の成立過程 1965-74年」『ソ連研究』5号（1987年）
「ルーマニアの国内改革とペレストロイカ」『ソ連研究』8号（1989年）
「モルドヴァ『民族』紛争とロシア民族派・軍部の台頭」『国際問題』393号（1992年）
「モルドヴァの政治変動」『ロシア研究』16号（1993年）
「岐路に立つモルドヴァ中立主義――多民族・勢力圏交叉国家の民族・領土保全政策」『ロシア研究』22号（1996年）
「欧州国際システムとバルカン紛争との相互連関性に関する予備的考察」『ロシア研究』29号（1999年）
「モルドヴァの社会的格差」『ロシア・東欧研究』32号（2003年）
「モルドヴァのオレンジ"発展"――なぜオレンジ革命を踏襲しなかったのか」『海外事情』53巻5号（2005年）
「欧州近隣諸国政策と西部新独立国家」『国際政治』142号（2005年）
「黒海地域の安全保障」『国際安全保障』34巻3号（2006年）

単行本所収論文[編集]

「NATO拡大とルーマニア」『東中欧地域国際関係の変動』（北海道大学スラブ研究センター、1998年）
「ルーマニアの東方外交――新しい欧州と新近隣諸国関係」羽場久美子・小森田秋夫・田中素香編『ヨーロッパの東方拡大』（岩波書店、2006年）ISBN 4000254537

脚注[編集]

^ 「教員人事」『はばたき』137号、静岡県立大学広報委員会、2018年7月15日、18頁。
^ “研究員”. 日本国際フォーラム. 2014年2月25日閲覧。

外部リンク[編集]

学職
先代関森勝夫	静岡県立大学国際関係学部学部長第7代：2002年 - 2003年	次代稲田晴年
先代（新設）	静岡県立大学大学院国際関係学研究科附属広域ヨーロッパ研究センターセンター長初代：2008年 - 2018年	次代栗田和典

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[1] 「教員人事」『はばたき』137号、静岡県立大学広報委員会、2018年7月15日、18頁。

[2] “研究員”. 日本国際フォーラム. 2014年2月25日閲覧。

[1]

[2]

学職
先代関森勝夫	静岡県立大学国際関係学部学部長第7代：2002年 - 2003年	次代稲田晴年
先代（新設）	静岡県立大学大学院国際関係学研究科附属広域ヨーロッパ研究センターセンター長初代：2008年 - 2018年	次代栗田和典

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