モコシ

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モコシ

モコシMokosh モコシュロシア語: Мокошьポーランド語: Mokosz)は、スラヴ神話女神であり、その名は「湿った、湿潤な」を意味する。

ウラジーミル1世が造ったキエフの丘に祭られた神の一人で、唯一の女神である。ウラジーミル1世はキリスト教導入以前の宗教政策の一つとして、諸地方の神々をキエフに持ち込んでおり、モコシはフィンランドなどから入ってきた(ヴォルガ川流域に住んでいたフィン・ウゴル系の人々の女神という説もある[1])神格ではないかとする説がある。

また、スラヴの各地方で信仰されていた大地を神格化した女神「母なる湿れる大地」との関連があるとする説がある。これによると、モコシという名前自体が豊潤な大地を彷彿させるものであり、本来モコシはスラヴ神話における大母神だったという。その神像は大きな頭を持ち、細長い腕を天に向けたような姿をしていたとされ、これは天と大地の仲介者として雨を降らせて田畑を潤したり、家畜の多産をもたらしたことを表している。

キリスト教が布教されるとモコシは聖人パラスケーヴァ・ピャートニツァと同一視され、その結果、パラスケーヴァ・ピャートニツァは結婚や出産・家事などの女性生活や、大地の恵みと繁栄を司るという異教的な特徴を持つこととなった。

出典[編集]

  1. ^ 清水睦夫「ロシア国家の起源」p44

参考文献[編集]

  • 清水睦夫「ロシア国家の起源」 // 『世界歴史体系 ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』、田中陽兒・倉持俊一・和田春樹編、山川出版社、1995年。