メチルtert-ブチルエーテル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 本来の表記は「メチルtert-ブチルエーテル」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
| メチルtert-ブチルエーテル | |
|---|---|
| 一般情報 | |
| IUPAC名 | 2-メトキシ-2-メチルプロパン |
| 別名 | MTBE メチル-tert-ブチルエーテル tert-ブチルメチルエーテル |
| 分子式 | CH3OC(CH3)3 |
| 分子量 | 88.15 g/mol |
| 組成式 | C5H12O |
| 形状 | 無色液体 |
| CAS登録番号 | [1634-04-4] |
| 性質 | |
| 密度と相 | 0.7455 g/cm3, 液体 |
| 水への溶解度 | 4.2 g/100 mL (20 ℃) |
| 融点 | −109 °C |
| 沸点 | 55.2 °C |
| 出典 | ICSC |
メチルtert-ブチルエーテル (methyl tert-butyl ether、略称 MTBE) はエーテルに分類される有機化合物。示性式は CH3OC(CH3)3。IUPAC命名法では2-メトキシ-2-メチルプロパンと表される。
消防法による危険物(第四類 引火性液体、第一石油類)に指定されている有機化学物質。引火点 -28 ℃、沸点 55.2 ℃。動物実験で発癌性が認められている。
ガソリンに添加することで以下のような効果が得られる。
1987年、共同石油(現JX日鉱日石エネルギー)が日本国内で無鉛ハイオクガソリンを販売する際に、アンチノック剤としてMTBEを添加し、「環境に優しい。加速が良い」とのキャッチフレーズで販売した。
しかし、アメリカで老朽化した地下ガソリンタンクからの漏洩による地下水汚染が問題化し、カリフォルニア州などでガソリンへのMTBE添加が禁止される事態となった。
2005年4月11日、アメリカ環境保護庁はガソリンへのMTBE添加を2014年12月31日以降禁止すると決定した。
[編集] 地下水汚染問題
米国では地下水を飲用に供している町がある。ガソリンスタンドの老朽化した地下ガソリンタンクからガソリンは漏洩していたが、ガソリンは水と混ざらないので地下細菌によって分解されていた。しかしMTBEやアルコールは水和性のため漏洩した MTBE が地下水に混入し飲用不適になってしまい問題となった。エタノールはガソリン分解細菌の活性を低下させるという意見もあったが、過剰に摂取しない限り人体無害なので、米国ではMTBEの禁止とともにバイオエタノールの需要が激増した。なお、老朽化した地下タンクを使い、周辺の地下水を飲用に使う場合、メタノールも MTBE と同様の問題は発生しうる。 [1] [2]
[編集] 脚注
- ^ http://www.fae-forum.org/introduce/pdf/study/80gakusyu/80_1shiryou.pdf MTBE禁止とバイオエタノールの需要激増
- ^ http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/MTBE.htm MTBE漏洩問題の解説
[編集] 関連記事
- エチルtert-ブチルエーテル(ETBE)
- ガイアックス