ミントソース

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ミントソース
鶏肉にかけたパセリミントソース

ミントソース(Mint sauce)は、ペパーミントの葉を細かく刻み、に浸し、少量の砂糖を加えた伝統的なソースである[1]。絞ったライム果汁が加えられることもある。濃い生クリーム程度の濃度になるようにする。

イギリス料理アイルランド料理で、伝統的にローストラムやその他のロースト肉に添えられるが、マッシーピーに添える地域もある。

ミントソースは、新鮮なミントが得られる地域のいくつかのレシピで用いられる。トーストパンに乗せて食べたり、ヨーグルトと混ぜてライタを作ったりもする。

ミントソースのような甘酸っぱいソースは中世ヨーロッパでは一般的であったが(フランス料理イタリア料理では、イギリス料理よりも早い時期にミントが一般的に使われていた)、近代に入ると少なくなり、ほとんどなくなってしまった[2][3]

チュニジアでは、乾燥ミントから似たソースを作り、メシュウィとともに供したり、ヴィネグレットソースのベースに用いたりする。チュニジア料理には、他にも乾燥ミントや新鮮なミントを用いる。

ラズベリー等の果物をミントソースに入れることもある[4]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Mint - Cultivation and Uses”. 2014年4月2日閲覧。
  2. ^ Medieval Food Archived 2009-08-15 at the Wayback Machine.
  3. ^ Cooking in Europe, 1250-1650 by Ken Albala, Greenwood Publishing Group, 2006ISBN 0-313-33096-4, 978-0-313-33096-4, page 15
  4. ^ Rosso, Julee (1985). The Silver Palate Good Times Cookbook. Workman Publishing. pp. 185. ISBN 0894808311. https://books.google.com/books?id=roluySsfCKQC&pg=PA185 2014年9月6日閲覧。