ミカエル・ミシェル
| ミカエル・ミシェル | |
|---|---|
 | |
| 基本情報 | |
| 国籍 |
.svg){kind=small} フランス |
| 出身地 |
フランス・イエール |
| 生年月日 | 1995年7月15日（28歳）[1] |
| 身長 | 158 cm[1] |
| 体重 | 48 kg[1] |
| 騎手情報 | |
| 初免許年 |
2014年（ フランス） |
| 免許区分 | 平地競走 |
| 経歴 | |
| 所属 |
2014年-2022年5月 フランス 2022年5月- アメリカ合衆国 |
ミカエル・ミシェル（Mickaëlle Michel、香港表記：麥晴欣、1995年7月15日 - ）はフランスの女性騎手である[1]。
来歴[編集]
1995年7月15日、フランス・ヴァール県のイエールで生まれる。幼少期より5年間の乗馬経験があり、マルセイユの競馬学校へ通った。3年間の見習いを経て、2014年にプロのライセンスを取得し、ミシェル・プラナード（Michel Planard）厩舎からデビュー、9月6日にフランス東部のヴスール競馬場でサンタルナに騎乗し初勝利を挙げた[1][2]。
その後は練習中の落馬負傷で約1年半戦列を離れるという不運もあり、思うように騎乗できない時期が続いたが、2017年3月にフランスで女性騎手に対する2kgの減量制度が施行されてから、地元コート・ダジュールで頭角を現す。同年秋からはパリ地区での騎乗も本格的に行うようになり、年間17勝をマーク。2018年には当地のカーニュ・シュル・メール競馬場の冬開催で女性として初のリーディングを獲得するなど最終的に72勝を挙げ、フランスにおける女性騎手年間最多勝記録を樹立した[2][3]。
2019年8月、札幌競馬場で行われたWASJに出場するため初来日した[4]。8月25日の札幌競馬第10競走 (WASJ第3戦) でスワーヴアラミスに騎乗して1着となり、JRA初勝利を挙げた[5]。同年11月24日、2020年秋に行われるJRAの通年騎手免許試験を受験する予定であることが分かった。
WASJでの活躍により地方競馬での短期免許取得基準（見習騎手卒業かつ通算250勝以上、または重賞やJRAで実績があること[6]）を満たしたため、2020年1月27日より免許を取得、川崎競馬場の山崎裕也厩舎所属として約3か月間騎乗することになった[7]。そして同月29日の川崎競馬第5競走でベルロビンに騎乗し地方競馬初勝利を挙げた[8]。短期免許最終日の3月31日には地方競馬通算30勝目を挙げ、南関競馬での短期免許取得外国人騎手の最多勝記録を更新した[9]。
2020年7月12日、イタリア・カパネッレ競馬場で行われたカルロダレッシオ賞 (G3) でドイツからの遠征馬ヴァルデルベに騎乗し重賞初制覇を果たした[10]。
2020年9月4日、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の感染拡大の影響で試験のための日本から来日許可が認められず、9月29日に行われるJRAの通年騎手免許の1次試験受験を断念せざるを得なかった。
2020年12月27日、JRA短期免許の審査を通過したと発表した[11]。
2021年12月2日、フランス・クロワーズラロッシュ競馬場で行われたレース中に4頭を巻き込んだ落馬事故に遭い、鎖骨開放骨折・前頭葉血腫・首骨折のため救急搬送された[12]。年明けからリハビリを開始し、2022年3月1日のシャンティイ競馬場でレースに復帰[13]。
2022年5月から活動拠点をアメリカ・ケンタッキー州に移した[14][15]。現地エージェントと5年間の契約を結び、チャーチルダウンズ競馬場とキーンランド競馬場を中心に騎乗する[14]。7月17日にはケンタッキー州エリスパーク競馬場で渡米後の初勝利を挙げている[16]。
2022年9月8日、JRAの通年騎手免許を受験することが明らかになった[17]。9月28日にJRA騎手免許1次試験を受験するも、10月6日に発表された1次試験の結果は不合格となった[18]。
2023年7月28日、2年連続でJRAの通年騎手免許を受験することが明らかになった[19]。
2023年9月27日、2年連続でJRAの通年騎手免許を受験するも、10月5日に発表された1次試験の結果は不合格となった。
2024年1月より、オーストラリア・メルボルンに活動拠点を移動した[20]。
エピソード[編集]
- 母国フランスでは2018年に躍進した際に、一気に駆け上がるように勝ち星を量産したことから「トルネード」の異名をもち、本人も気に入っている[21]。
- よく話をする騎手は的場文男。WASJで対戦して以来親交があり、騎乗に関するアドバイスも受けているという[21]。
- 2021年1月6日に元騎手で自身専属エージェントであるフレドリック・スパニュと結婚[22]。
脚注[編集]
- ^ a b c d e “Femme jockey Mickaëlle Michel : la "Tornade" ."”. Quinte-Pool (2018年8月20日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ a b “【世界の騎手紹介 Vol.34】ミカエル・ミシェル”. JRA-VAN (2019年10月9日). 2020年3月4日閲覧。
- ^ “【沢田康文の欧州リポート】Mミシェル、WASJ参戦楽しみ”. サンケイスポーツ (2019年8月22日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ “仏の美人ジョッキー、ミカエル・ミシェルが調教参加し笑顔”. スポーツニッポン (2019年8月23日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ “ミカエル・ミシェル騎手がJRA初勝利!”. サンスポZBAT!競馬. 産経デジタル. (2019年8月26日) 2020年1月29日閲覧。
- ^ “美人騎手ミシェル、来年南関競馬で騎乗の可能性も”. 日刊スポーツ (2019年12月29日). 2020年3月3日閲覧。
- ^ “ミカエル・ミシェル騎手に南関東の短期免許を交付”. サンスポZBAT!競馬. 産経デジタル. (2020年1月24日) 2020年1月29日閲覧。
- ^ “美人騎手ミカエル・ミシェルが待望の地方競馬初勝利!”. サンスポZBAT!競馬. 産経デジタル. (2020年1月29日) 2020年1月29日閲覧。
- ^ “ミシェル有終30勝！「地方短期免許外国人騎手」最終日に最多更新”. サンケイスポーツ (2019年12月29日). 2020年4月1日閲覧。
- ^ “フランスの美人騎手ミカエル・ミシェルが重賞初制覇”. JRA-VAN ver.World. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “ミカエル・ミシェルがSNSで短期免許審査パスを喜ぶ”. サンスポZBAT！競馬 (2020年12月27日). 2021年1月15日閲覧。
- ^ “ミシェル騎手がフランスで落馬 鎖骨開放骨折、前頭葉の血腫など重傷”. スポーツ報知 (2021年12月3日). 2021年12月3日閲覧。
- ^ “【海外競馬】今週から復帰のM.ミシェル騎手「苦しい時期が私を成長させてくれました」 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年3月1日閲覧。
- ^ a b “ミシェル騎手、新拠点の米国へ JRA通年免許の受験可能になれば「もちろん日本に行きます」”. スポーツ報知. (2022年5月17日) 2022年6月20日閲覧。
- ^ “競馬コラム「ケイバラプソディー」｜極ウマ・プレミアム”. https://p.nikkansports.com/goku-uma/. 2022年5月17日閲覧。
- ^ “【海外競馬】ミシェル騎手、アメリカで復帰後初勝利！ 「アメリカで勝つことは私のキャリアでの1つの大きな目標でした」 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年7月20日閲覧。
- ^ “ミシェル騎手、ＪＲＡ通年騎手免許受験「日本に恋をしました」２８日に１次試験”. スポーツ報知. 2022年9月9日閲覧。
- ^ “ミカエル・ミシェル騎手はＪＲＡ騎手免許一次試験突破ならず 来年も再挑戦の意思示す”. サンケイスポーツ. 2022年10月7日閲覧。
- ^ 女性騎手ミシェルが2年続けてJRA通年騎手免許試験受験へJRA-VAN Ver.world、2023年7月28日配信・閲覧
- ^ ミカエル・ミシェル騎手が拠点をオーストラリアに移転「とてもいいチャンスをもらった」JRA-VAN Ver world、2024年1月12日配信・閲覧
- ^ a b “美しすぎる騎手ミシェル独占激白「菜七子」「日本人男性ジョッキー」「JRA免許」”. 東京スポーツ (2020年2月14日). 2020年3月4日閲覧。
- ^ “仏女性騎手ミカエル・ミシェルがエージェントとの結婚を発表 日本語で「私は結婚１周年をむかえました」”. 東スポ競馬. 2022年1月7日閲覧。
外部リンク[編集]
- Mickaëlle Michel (@MickaelleMichel) - X（旧Twitter）
- Mickaëlle Michel (@mickaelle_michel_officiel) - Instagram
- ミカエル・ミシェル (広告・メディアマネージメント) - axelle management
- 騎手登録情報 - 地方競馬情報サイト