マーヴェレッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
マーヴェレッツ
}
基本情報
別名 The Marvels
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ミシガン州インクスター
ジャンル R&Bドゥーワップソウル
活動期間 1960年 - 1970年
レーベル モータウン
旧メンバー
グラディス・ホートン
キャサリン・アンダーソン
ジョージアナ・ティルマン
ジュアニータ・カウアト
ワンダ・ヤング
ジョージア・ドビンズ
アン・ボウガン

{{{Influences}}}

マーヴェレッツ(The Marvelettes)は、アメリカ合衆国の女性コーラス・グループ1961年発表のデビュー曲「プリーズ・ミスター・ポストマン」の大ヒットで知られる。

来歴[編集]

ミシガン州インクスターの高校に通う、アフリカ系アメリカ人の女子学生により結成された。当初はCasinyetsというグループ名だったが、その後ザ・マーヴェルズ(The Marvels)と改名。デビュー前のメンバーはグラディス・ホートン、ジョージア・ドビンズ、キャサリン・アンダーソン、ジョージアナ・ティルマン、ジュアニータ・カウアトの5人。

マーヴェルズは、地元のタレント・ショウに出演。上位3組がモータウンのオーディションを受ける権利を得られるという条件で、マーヴェルズは4位だったが、彼女たちの学校の教師がモータウンを説き伏せ、彼女たちもオーディションを受けることができた[1]。そして、モータウンからオリジナル曲が必要だとアドバイスされ、ジョージア・ドビンズが「プリーズ・ミスター・ポストマン」の原案を思いつく[1]。ジョージアの友人であるウィリアム・ギャレットや、モータウン専属のソングライターも協力し、曲は完成するが、ジョージアはグループを脱退し、後任としてワンダ・ヤングが加入。名前もマーヴェレッツに改めることとなった。

1961年8月にデビュー・シングル「プリーズ・ミスター・ポストマン」がリリースされると、徐々にヒットしていき、最終的にはR&Bチャートとポップ・チャートの両方で1位を獲得[2]。モータウンからリリースされたシングルとしては、初の全米1位獲得を果たした。この曲は、後にビートルズカーペンターズなど、多くのアーティストにカヴァーされる。同年には、同名のファースト・アルバムも発表された。リード・ボーカルは、グラディスとワンダが半々の割合で担当。

1962年、ワンダ・ヤングが一時的に脱退したため、セカンド・アルバム『The Marvelettes Sing』では4人編成となった。この頃、ディー・ディー・シャープ(Dee Dee Sharp)が「プリーズ・ミスター・ポストマン」に酷似した楽曲「マッシュポテト・タイム(Mashed Potato Time)」を大ヒットさせていたが、『The Marvelettes Sing』では「マッシュポテト・タイム」のカヴァーを収録するという意趣返しがなされている[3]。ワンダは間もなく復帰し、シングル「プレイボーイ」がR&Bチャート4位、ポップ・チャート7位という大ヒットとなるが[2]1963年にはジュアニータ・カウアトが脱退して再び4人となる。また、ワンダはこの頃、ミラクルズのボビー・ロジャースと結婚し、以後ワンダ・ロジャースと名乗る(後に離婚)。

1966年には、スモーキー・ロビンソンが書き下ろした「Don't Mess with Bill」が久しぶりの大ヒットとなるが、1967年にはジョージアナ・ティルマンが脱退。グループはグラディス、ワンダ、キャサリンの3人となった。この頃、ヴァン・マッコイ作の「When You're Young and in Love」がイギリスでもヒットし、全英13位に達した[4]。しかし、リード・ボーカリストの1人だったグラディス・ホートンも出産のため脱退[1]。アン・ボーガンが後任として加入した。テンプテーションズメルヴィン・フランクリンがゲスト参加した「My Baby Must Be a Magician」はR&Bチャートのトップ10に達したが、マーヴェレッツは勢いを失いつつあり、1969年のアルバム『In Full Bloom』はチャート・インを果たせなかった。

1970年のアルバム『Return of the Marvelettes』は、当初ワンダ・ロジャースのソロ・アルバムとして計画されていたが、最終的にはグループの作品となる[5]。そして、モータウンはデトロイトからロサンゼルスに移転することになるが、マーヴェレッツはロサンゼルス行きを望まず、1970年に解散。

2004年、ボーカル・グループの殿堂(The Vocal Group Hall of Fame)入りを果たした[6]

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  • Please Mr. Postman(1961年)
  • The Marvelettes Sing(1962年)
  • Playboy(1962年)
  • The Marvelous Marvelettes(1963年)
  • The Marvelettes Recorded Live On Stage(1963年)
  • The Marvelettes Greatest Hits(1966年)
  • The Marvelettes(1967年)
  • Sophisticated Soul(1968年)
  • In Full Bloom(1969年)
  • The Return of the Marvelettes(1970年)
  • The Marvelettes Anthology(1975年)
  • Best of The Marvelettes(1975年)

シングル[編集]

タイトル・カタログ番号 Billboard Pop Singles[2] Billboard R&B Singles[2] UK Singles Chart [4]
1961 "Please Mr. Postman" (Tamla 54046) 1 1 -
1961 "Twistin' Postman" (54054) 34 13 -
1962 "Playboy" (54060) 7 4 -
1962 "Beechwood 4-5789" (54065) 17 7 -
1962 "Someday, Someway" (54065) - 8 -
1963 "Strange I Know" (54072) 49 10 -
1963 "Locking Up My Heart" (54077) 44 25 -
1963 "Forever" (54077) 44 24 -
1963 "As Long As I Know He's Mine" (54088) 47 ** -
1963 "My Daddy Knows Best" (54082) 67 ** -
1963 "Too Hurt to Cry, Too Much in Love to Say Goodbye" (Gordy 7024) 117 ** -
1964 "He's a Good Guy (Yes He Is)" (54091) 55 ** -
1964 "You're My Remedy" (54097) 48 ** -
1964 "Too Many Fish in the Sea" (54105) 25 15 -
1965 "I'll Keep Holding On" (54115) 34 11 -
1965 "Danger! Heartbreak Dead Ahead" (54120) 61 11 -
1966 "Don't Mess with Bill" (54126) 7 3 -
1966 "You're the One" (54131) 48 20 -
1967 "The Hunter Gets Captured by the Game" (54143) 13 2 -
1967 "When You're Young and in Love" (54150) 23 9 13
1968 "My Baby Must Be a Magician" (with Melvin Franklin) (54158) 17 8 -
1968 "Here I Am Baby" (54166) 44 14 -
1968 "Destination: Anywhere" (54171) 63 28 -
1968 "What's Easy For Two Is Hard For One" ("Destination: Anywhere" B面) (54171) 114 - -
1969 "I'm Gonna Hold On As Long As I Can" (54177) 76 - -
1969 "That's How Heartaches Are Made" (54186) 97 - -
1970 "Marionette" - - -
1972 "A Breath-Taking Guy" - - -

(**1963年から1964年にかけて、Billboard R&B chartの集計が行われなかった時期がある)

脚注[編集]

外部リンク[編集]