マチン

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マチン
Strychnos nux-vomica - Köhler–s Medizinal-Pflanzen-266.jpg
マチン
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: リンドウ目 Gentianales
: マチン科 Loganiaceae
: マチン属 Strychnos
: マチン S. nux-vomica
学名
Strychnos nux-vomica L.
和名
マチン(馬銭)
英名
Strychnine tree

マチン(馬銭、学名:Strychnos nux-vomica)は、マチン科マチン属の常緑高木。アルカロイドストリキニーネを含む有毒植物及び薬用植物として知られる。種小名(ヌックス-フォミカ)から、ホミカともいう。

特徴[編集]

インド原産と言われ、インドやスリランカ東南アジアオーストラリア北部などに成育する。高さは15mから30m以上になる。冬に白い花を付け、直径6~13cmの橙色の果実を実らせる。果実の中には数個の平らな灰色の種子がある。マチンの学名 (Strychnos nux-vomica) は、1637年にマチンがヨーロッパにもたらされたとき、カール・フォン・リンネにより命名された。種小名の"nux-vomica"は「嘔吐を起こさせる木の実」という意味だが、マチンの種子には催嘔吐作用は無いとされている。

マチンの毒の主成分はストリキニーネ及びブルシンで、種子一個でヒトの致死量に達する。同じマチン属の S. ignatia の種子(イグナチア子、呂宋果(るそんか))にもストリキニーネ及びブルシンが含まれる。こちらはフィリピン原産。マチン科には他に、ゲルセミウム属(代表種はカロライナジャスミン)などがある。

マチンの果実
マチンの種子

薬用[編集]

漢方では生薬としてマチンの種子を馬銭子(まちんし)、蕃木鼈子(ばんぼくべつし、蕃は草冠に番)、またはホミカ子と称し苦味健胃薬として用いられる。インドでは、木部を熱病、消化不良の薬に用いる。日本薬局方では、ホミカの名で収録されている。ただし、前述の通りマチンは有毒であり素人による処方は慎むべきである。

外部リンク[編集]