マイルストーンズ (マイルス・デイヴィスの曲)

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マイルストーンズ
マイルス・デイヴィス楽曲
収録アルバムマイルストーンズ
リリース1958年9月2日 (1958-09-02)
録音1958年2月4日
ジャンルジャズ
時間5分45秒
レーベルコロムビア・レコード
作曲者マイルス・デイヴィス
プロデュースジョージ・アヴァキアン英語版

マイルストーンズ」(Milestones) は、マイルス・デイヴィスが書いたジャズの楽曲。1958年のアルバムマイルストーンズ』で発表された。以来この曲は、ジャズのスタンダード曲となった。「マイルストーンズ」は、マイルスがモード奏法による作曲を試みた最初の作例であり、この曲における実験は1959年のアルバムカインド・オブ・ブルー』に収録された、「ソー・ホワット (So What)」の作曲につながった。この曲のモードは、16小節のGドリアンに続いて、16小節のAエオリアンを経て、8小節のGドリアンに戻り、以上の進行が繰り返される[1][2]

最初にプレスされたアルバムにおける元々のタイトルは、「マイルス (Miles)」であったが、程なくして「マイルス」ではなく「マイルストーンズ」という名で言及されるようになった。このため、その後のアルバムでは曲名が変更された。

「マイルストーンズ」を演奏したミュージシャンは、以下の通り。

ソロは、アダレイ、デイヴィス、コルトレーンがとっている。

1947年の曲[編集]

「マイルストーンズ」という曲名は、マイルス・デイヴィスがチャーリー・パーカーと演奏していたときにジョン・ルイスがデイヴィスのために書き、クレジットがデイヴィスになっている別の曲のタイトルでもある。この曲は、より有名な同名異曲とは、音楽的には無関係である。

脚注[編集]

  1. ^ Salim Washington, Farah Jasmine Griffin -Clawing at the Limits of Cool: Miles Davis, John Coltrane, and the ... 1466855290 2013 -"The most historically significant track would be the title song, “Milestones.” Its importance is due largely to the modal character of the composition. For eachofthe song'stwo sections, onlyone chord is used. Instead of the eight to sixteen chords ..."
  2. ^ Leonard Lyons, Don Perlo - Jazz portraits: the lives and music of the jazz masters - Page 156 1989 In 1959 Davis pursued further experiments (begun the year before on the song "Milestones") in modal improvising. Davis took an interest in modes because he thought jazz was becoming "thick with chords," stifling melodic improvising.

外部リンク[編集]