ベビーベッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ベビーベッドの中でご機嫌な幼児

ベビーベッド和製英語)(cot、アメリカ英語ではcrib)は、新生児幼児のためのベッドのことである。アメリカ英語で言うcribといった場合は、家畜に飼料をやるための「かいば桶、まぐさ桶」といった意味や「家畜小屋」の意味も持つので注意。語源的には、cottageと関連したものである。

ベビーベッドは、新生児が少し動くようになって、もはや揺り籠、新生児用かご型ベッド(bassinette)の中に置いておくのは安全ではないと思われるようになったところから使われるようになるベッドである。

ベビーベッドは、幼児をベッドの中に留めておくために設計されている。両側の側板は幼児がよじ登ることができないくらいの高さにし、足場も設けられていない。この設計の裏には、幼児が目覚めても、家の中をうろつき回ろるよりも、すぐにまた眠りについて欲しいという願望が働いているものと思われる。ベビーベッドはその重心が低く、幼児が多少成長してきても、揺り籠よりも安定して、倒れにくくなっている。幼児がベッドの中で転んだりしても、揺り籠よりも遙かに安定している。

1465年頃のベビーベッドとガラガラ

目次

[編集] アメリカ英語で言うcot

アメリカ英語で言うcotは、一般にベッドの両端を持って真ん中で折りたたみ、転がして持ち運びのできる簡易ベッドのことである。こうしたcotと呼ばれたベッドは、予期しない来客で、通常のベッドが空いていない場合に一時的に使用するためのものである。

cotは、軍隊でも移動用ベッドとして使われている。キャンプからキャンプに一緒に移動していく。なかには持ち運びの便や軽量ということを考えて、木枠にマットレスを乗せて使うようなものもある。ちなみに病院の病室で用いられる簡易ベッドもcotである。

[編集] その他

日本においてはベビーベッドはその名の通り西洋文化家具の一つである。高度経済成長を迎える頃までの日本では、歩行ができるようになった赤ちゃんが起きている時に立ち回って怪我などしないようにを編んで作った「いずみ」と呼ばれた容器に上半身を出し、立たせて留めおいた。また藁は断熱材であり「いずみ」は製おひつをさらに小さな布団などでくるみごはんの保温器としても使われた[1]

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ "いずみ". 岐阜県郡上市明宝歴史民俗資料館. 2009-02-01 閲覧。

[編集] 外部リンク