ベキル・チョバンザーデ

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ベキル・チョバンザーデクリミア・タタール語: Бекир Чобан-заде1893年5月15日 - 1937年10月13日)は、クリミア・タタール人の詩人、トルコ語学者。

語学の才に秀で、テュルク諸語だけではなく、アラビア語ペルシャ語マジャール語アルメニア語グルジア語ロシア語フランス語ドイツ語英語に通じたといわれる。

チョバンザーデは、クリミアカラスバザルで羊飼いの家に生まれた。クリミアとイスタンブールで初等教育を受け、1916年にブダペストのパーズマーニ・ペーテル大学(現ブダペスト大学)に入学し、博士号を取得。帰郷後、シンフェロポリの師範学校でクリミア・タタール語とクリミア・タタール文学を教えた。1922年にはクリミア大学(現タヴリダ国立大学)にトルコ学の教員として採用され、1925年にはアゼルバイジャンバクー国立大学でトルコ学の教授となった。

1937年に、スターリン大粛清の際に、反政府活動の疑いで当局に逮捕され、同年10月13日に処刑された。満44歳没。

チョバンザーデの死後20年後、妻の訴えにより、ソ連当局は彼の名誉回復を行った。

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