ヘルマンとドロテーア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ヘルマンとドロテーア』(Hermann und Dorothea)は1797年に刊行されたヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテによる恋愛叙事詩。ドイツの純朴な青年ヘルマンと、フランス革命によって国を追われてきた少女ドロテーアとが出会い結ばれるまでを、市民的節度を賞揚しつつ描いている。古典主義時代のゲーテの代表的作品であり、発表当時からドイツの市民層で広く読まれた。

題材は1731年ザルツブルク大司教フィルミアン男爵レオポルド・アントン・エロイテリウス英語版による新教徒迫害(de:Salzburger Exulanten)による東プロイセンへの追放という史実から取られている。ゲーテは古文書の中で、新教徒の避難民の少女が農家の青年に、当初は下女として雇われ、その後結婚したという話を読み、これをde:Kampagne in Frankreichフランス革命時)の出来事に置き換えてこの作品を構想した。作品は1796年9月11日から1797年6月8日の間に執筆され、1797年10月、フィーウェーク書店より出版されている。

ヘクサメーターの詩形による9つの歌によって構成されており、各章はギリシャ神話のムーサ(詩神)の名が冠せられている。

構成[編集]

主な日本語訳[編集]

  • ヘルマンとドロテーア(国松孝二訳、新潮文庫、1951年)
  • ヘルマンとドロテーア(佐藤通次訳、岩波文庫、1981年)

外部リンク[編集]