フントの規則

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フントの規則(フントのきそく)は、原子電子配置において、同じエネルギー軌道電子が配置する場合には,許される限りスピンを平行にして異なる軌道に入るという規則である。フリードリッヒ・フントにより提案された。

具体的には例えばMnは3d軌道に5個の電子が配置されるが、それらは磁気量子数が異なりスピン量子数が同じ状態に配置されるということである。

パウリの排他原理により、平行スピンの電子は同じ軌道に入ることが出来ないため、電子同士が接近して存在する確率が低くなる。 従って、フントの規則を満たす電子配置ではクーロン力による位置エネルギーが小さくなる。しかし、遷移金属酸化物などでは 配位子場により軌道の縮退が解けているため、スピンを反平行にして同じ軌道に入った方が位置エネルギーが小さくなる場合がある。ただし、この場合は軌道の縮退が解けているために、フントの規則を破っていることにはならない。

また、有機ポリラジカル分子などで、開殻低スピン状態(例えば基底1重項ビラジカルなど)ではフントの規則が破れていると思われがちであるが、フントの規則は軌道間に重なりがない一中心、すなわち原子について適用されるべきものであり、分子に対してフントの規則を当てはめようとすることは全く意味を持たないことに注意すべきである。

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