ピンク・ジン・ライム

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ピンク・ジン・ライム(Pink Gin and Lime)とは、冷たいタイプのロングドリンクに分類される、ジンをベースとするカクテルである。なお、ピンク・ジンと略してしまうと、別なカクテルになってしまうので、そのような省略を行ってはならない。このピンク・ジン・ライムは、イギリスで流行したことのあるカクテルとして知られている [1] [2]

標準的なレシピ[編集]

作り方[編集]

ドライ・ジン、アンゴスチュラ・ビターズ、ライム・ジュースを、ミキシング・グラスステアして、クラッシュド・アイスを詰めたオールド・ファッションド・グラス(容量180ml程度)に注ぐ。最後に、ストローを添えれば完成である。

備考[編集]

ライム・ジュースは、飲む人の好みに応じて、その場でライムを絞ったもの(フレッシュ・ライム・ジュース)を使用する場合と、市販の加糖されたライム・ジュース(いわゆるコーディアル)を使用する場合とがある [1]

材料が似たカクテルとの関係[編集]

以下は、材料は似ているものの、作り方などが異なっていて、単純にピンク・ジン・ライムのバリエーションのカクテルだとは言えないカクテルである。

ピンク・ジンとの関係[編集]

ピンク・ジンという、名前が似たカクテルが存在する。材料は、上記の「標準的なレシピ」から、ライム・ジュースを抜いただけなのだが、ピンク・ジンは、基本的にシェークやステアによって、カクテル・グラスに作られるショートドリンクであって、ロングドリンクであるピンク・ジン・ライムとは意味が異なったカクテルなのである。

ジン・アンド・ビターズとの関係[編集]

材料だけ見れば、オン・ザ・ロック・タイプのジン・アンド・ビターズに、ライム・ジュースを加えただけのようにも見えるが、まず、ジン・アンド・ビターズでは、アンゴスチュラ・ビターズをグラスに塗り、余った分は捨てるという点が異なっている。つまり、必要最低限しかアンゴスチュラ・ビターズを使用しないようにしているジン・アンド・ビターズとは、意味が異なったカクテルなのである。さらに、ピンク・ジン・ライムではクラッシュド・アイスを使用することからも、オン・ザ・ロック・タイプのジン・アンド・ビターズとは意味が異なったカクテルだと言える。

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 今井 清 『カクテルブック』 p.208 ナツメ社 1988年4月20日発行 ISBN 4-8163-0667-6
  2. ^ 福西 英三 『カラーブックス 563 カクテル入門』 p.41 保育社 1982年3月5日発行 ISBN 4-586-50563-X

主な参考文献[編集]

  • 今井 清 『カクテルブック』 ナツメ社 1988年4月20日発行 ISBN 4-8163-0667-6
  • 福西 英三 『カラーブックス 563 カクテル入門』 保育社 1982年3月5日発行 ISBN 4-586-50563-X