バーハ69

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バーハ69
カエターノ・ヴェローゾ&ジルベルト・ジルライブ・アルバム
リリース
録音 1969年7月20日 - 21日 サルヴァドール カストロ・アルヴェス劇場[2][3]
ジャンル MPBトロピカリア
時間
レーベル Pirata/フィリップス
プロデュース パウロ・リマ、ホベルト・サンターナ
専門評論家によるレビュー
カエターノ・ヴェローゾ アルバム 年表
イン・ロンドン
(1971年)
バーハ69
(1972年)
トランザ
(1972年)
ジルベルト・ジル 年表
1971〜イン・ロンドン
(1971年)
バーハ69
(1972年)
1972〜エスプレッソ2222
(1972年)
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バーハ69』(原題:Barra 69 Caetano e Gil Ao Vivo na Bahia)は、ブラジルのミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾジルベルト・ジル1972年に連名で発表したライブ・アルバム1969年7月にサルヴァドール(バイーア)で行われた共演ライブを収録している。

ヴェローゾとジルは1968年12月、ブラジルの軍事政権によって逮捕され、釈放後も1969年7月にロンドンへ亡命するまで軟禁生活を強いられたが、出国直前に共演ライブを開催することは許可された[4]。そして、この録音はヴェローゾとジルがブラジルへ帰国してから間もなくリリースに至った。

John Douganはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、本作の内容を「屈折したボサノヴァが、ロックンロール及びビート・ポエトリーと交わっている」と説明している[2]

収録曲[編集]

  1. シネマ・オリンピア - "Cinema Olympia" (Caetano Veloso) - 3:51
  2. フレーヴォ・ハスガード - "Frevo Rasgado" (Bruno Ferreira, Gilberto Gil) - 2:37
  3. スーペルバカーナ - "Superbacana" (C. Veloso) - 4:40
  4. マダレーナ - "Madalena (Entra em Beco, Sai em Beco)" (Isidoro) - 6:49
  5. アトラス・ド・トリオ・エレトリコ(トリオ・エレトリコを追って) - "Atrás do Trio Elétrico" (C. Veloso) - 2:23
  6. ドミンゴ・ノ・パルケ(日曜日の公園で) - "Domingo no Parque" (G. Gil) - 4:29
  7. アレグリア・アレグリア/イノ・ド・エルポルチ・クルビ・バイーア/アケリ・アブラッソ - "Alegria, Alegria / Hino do Esporte Clube Bahia / Aquele Abraço" (C. Veloso / Adroaldo Ribeiro da Costa / G. Gil) - 11:06

リード・ボーカルの内訳は下記の通り[5]

  • カエターノ・ヴェローゾ - 1. 3. 5.
  • ジルベルト・ジル - 2. 4. 6.
  • カエターノ・ヴェローゾ&ジルベルト・ジル - 7.

脚注・出典[編集]

  1. ^ biography” (英語). Caetano Veloso Oficial. Universal Music Brasil. 2017年7月2日閲覧。
  2. ^ a b Dougan, John. “Barra 69: Caetano e Gil Ao Vivo Na Bahia - Gilberto Gil, Caetano Veloso”. AllMusic. 2015年10月23日閲覧。
  3. ^ Caetano* E Gil* - Barra 69 - Caetano E Gil Ao Vivo Na Bahia (Vinyl, LP) at Discogs
  4. ^ ダン, クリストファー 著、国安真奈 訳『トロピカーリア ブラジル音楽を変革した文化的ムーヴメント』音楽之友社、2005年、207-212頁。ISBN 4-276-23683-5 
  5. ^ ブラジル盤CD (Universal / 04228185582)ブックレット記載のトラック・リストに準拠