ジョアン・ジルベルト

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ジョアン・ジルベルト
ジョアン・ジルベルト(1996年)}
ジョアン・ジルベルト(1996年
基本情報
出生名 João Gilberto Prado Pereira de Oliveira
出生 1931年6月10日(83歳)
出身地 ブラジルの旗 ブラジル バイーア州ジュアゼイロ
ジャンル ボサノヴァ
職業 歌手ギタリスト
担当楽器 ボーカルギター
活動期間 1950年 -
共同作業者 アントニオ・カルロス・ジョビンスタン・ゲッツアストラッド・ジルベルトカエターノ・ヴェローゾジルベルト・ジルマリア・ベターニャ

ジョアン・ジルベルト・プラド・ペレイラ・ヂ・オリヴェイラ(João Gilberto Prado Pereira de Oliveira、1931年6月10日 - )は、ブラジル歌手ギタリスト作曲家アントニオ・カルロス・ジョビン作詞家ヴィニシウス・ヂ・モライスらとともに、ボサノヴァを創成したとされている。特にジョアンのことを「ボサノヴァの」、「ボサノヴァの法王」などと呼ぶこともある。

アストラッド・ジルベルトは元。アストラッドとの離婚後、歌手のミウシャと結婚。ベベウ・ジルベルトはミウシャとの間のである。

経歴[編集]

ブラジル北東部バイーア州ジュアゼイロに生まれ、10歳になるまでそこで育つ。1946年ギターを父から貰い、バンド活動に夢中になる。その後、中等寄宿制学校に通うが、音楽の勉強の為に退学する。1949年にはラジオ番組にキャストとして出演。

19歳の時にはリオ・デ・ジャネイロでヴォーカルグループ『ガロットス・ダ・ルア』にリード・ヴォーカルとして参加し、二枚のSPをトダメリカ・レーベルで録音する。しかし、それも長くは続かず、ガロットス・ダ・ルアを脱退する。

1952年にはコパカバーナ・レーベルより初のソロレコード Quando ela sai を録音するが、ヒットせず、寝る場所と食事を求めて友人の家を転々とする日々が続く。マリファナ中毒となったジョアンを友人が見かねて、1955年にはジョアンの姉の住む街、ジアマンチーナへ移動し、姉の家に居候する生活が始まる。バスルームに一日中閉じこもり、ヴィオラン(クラシック・ギター)を弾きながら歌を歌い続け、その中で、サンバのリズムをギターだけで表現する、バチーダと呼ばれる独特の奏法を発明する。

その後1957年に再びリオ・デ・ジャネイロへ戻る。アントニオ・カルロス・ジョビンと出会い、ジョビンはジョアンの声とギターに惚れ込む。1958年にはエリゼッチ・カルドーゾのアルバム「カンサォン・ド・アモール・ヂマイス(Canção do amor demais)」の中の2曲にギタリストとして参加する。その年の7月10日にはジョビンとヴィニシウス・ヂ・モライスによる「想いあふれて(Chega de Saudade)」を録音する。これが最初のボサノヴァ・ソングと呼ばれるもので、発売当初はなかなか話題にならなかったが、次第にリオの若者たちの間で人気となり、ボサノヴァ・ムーブメントが形成されていった。1959年には初めてのLP、「想いあふれて(Chega de Saudade)」が発売される。

1960年にはアストラッド・ジルベルトと結婚する。1963年ジャズサックス奏者、スタン・ゲッツと共に『ゲッツ/ジルベルト』を録音。1964年には、アストラッドが英語で歌った「イパネマの娘」が、シングルとして発売された。これはジョアンのポルトガル語詩の部分がカットされたものだったが、皮肉なことにビルボードに96週間チャートインという記録を打ち立てるほどの爆発的なヒットとなった。しかし、アストラッドとはほどなく離婚する。

1965年にはグラミー賞受賞。ベスト男性ヴォーカルにノミネートされる。同年にミウーシャ(シコ・ブアルキの実姉)と結婚する。しかし、ボサノヴァ・ブームの退潮や軍事政権の台頭の影響からか、1969年にはメキシコシティーに移り、そこで2年間住む。1977年には、トミー・リピューマのプロデュースによりアルバム「Amoroso」を制作している。1981年には、カエターノ・ヴェローゾジルベルト・ジルマリア・ベターニアとの共作「Brasil(海の奇蹟)」を発表。

高齢にも関わらず、静かにではあるが活動をつづけており、2000年、全編ギター弾き語りによる初のアルバム『ジョアン 声とギター(João voz e violão)』を、カエターノ・ヴェローゾのプロデュースで発表。また2003年には70代での初の日本公演で話題になり、9月12日公演が『ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー』としてアルバム化(翌年に発売)。翌2004年2006年11月にも日本公演が行われた。

代表曲[編集]

  • 想いあふれて (Chega De Saudade)
  • フェリシダーヂ(A Felicidade)
  • イパネマの娘 (The Girl From Ipanema)
  • デサフィナード (Desafinado)
  • 静かな夜 (Corcovado)
  • イザウラ (Izaura)
  • バイーア生まれ (Eu Vim Da Bahia)
  • ビン・ボン (Bim Bom)
  • 偽りのバイーア娘 (Falsa Baiana)
  • ボンファに捧ぐ (Um Abraço no Bonfá)

ディスコグラフィ[編集]

スタン・ゲッツとともに

  • ゲッツ/ジルベルト (Getz/Gilberto) - 1963年
  • ゲッツ/ジルベルト#2 (Getz/Gilberto #2) - 1964年(「伝説」になっているカーネギー・ホールでの歴史的コンサートのライヴ録音)
  • ゲッツ・ジルベルト・アゲイン (The Best of Two Worlds) - 1976年

外部リンク[編集]