ハドラマウト

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ハドラマウト(حضرموت (Hadramawt), Hadhramaut)は、南アラビアの一地域で現在はイエメン共和国領となっている。歴史的には西側のシャブワ、東側のマフラ地方や、現オマーン領のズファール地方も含む地域を指していた。アラビア半島の南端部の一角を占め、アラビア海に面する。東はオマーン、北はルブアルハリ砂漠を挟んでサウジアラビアナジュド地方である。深いワジ(またはワーディー:涸谷)が広がる地形。

[編集] 歴史

イスラム以前の時代からアラブ人による王国が存在し、交易の中継地として栄えた。イスラム受容後は、イエメンに起こった諸王朝やイエメンを中心に活動するザイド派イマームの支配を受けたが、16世紀に土着のカースィリー家が起こった。19世紀にはさらにクアイティー家が起こり、ハドラマウト地方は両家の支配地域に分かれて対立したが、まもなく両家ともイギリスの保護を受け入れ、イギリス保護領のスルタン国となった。1936年から1937年にかけてイギリスの探検家ジョン・フィルビーが一帯を探査して、古代の主邑シャブワにも到達している。1967年南イエメンが独立するとその一部になり、1990年の南北イエメン統合後はハドラマウト県(governorate, محافظة)になっている。

[編集] ハドラミー

ハドラマウトは歴史的にインドや東南アジア、東アフリカなどへの移民を多く生み出している地域でもある。ハドラマウト出身者やその子孫達はハドラミーと呼ばれ、独自のネットワークを形成している。現在でも故郷であるハドラマウトと移住先の移民社会の間には人的・物的を含めた様々な交流があり、このようなハドラミーのネットワークは環インド洋諸地域において大きな影響力を与える存在になっている。

[編集] 主な町

  • 沿岸部:ムカッラー(al-Mukalla, المكلا)、シフル(al-Shihr, الشحر)
  • 内陸部:サイウーン(Say'un, سيئون)、タリーム(Tarim, تريم)、シバーム(Shibam, شبام)
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