ドッジボール (映画)

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ドッジボール
Dodgeball: A True Underdog Story
監督 ローソン・マーシャル・サーバー
脚本 ローソン・マーシャル・サーバー
製作 スチュアート・コーンフェルド
ベン・スティラー
製作総指揮 メリー・マクラグレン
ローズ・レイダー
出演者 ヴィンス・ヴォーン
ベン・スティラー
クリスティン・テイラー
音楽 セオドア・シャピロ
撮影 ジャージー・ジーリンスキー
編集 アラン・ボームガーテン
製作会社 レッド・アワー・プロダクションズ
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 2004年6月18日
日本の旗 2005年4月29日
上映時間 92分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $20,000,000[1]
興行収入 $167,722,310[1]
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ドッジボール』(原題: Dodgeball: A True Underdog Story)は、2004年製作のアメリカ映画である。ドッジボールを題材にした、ローソン・マーシャル・サーバー監督・脚本のコメディ映画ヴィンス・ヴォーンベン・スティラー主演、20世紀フォックス製作。

ストーリー[編集]

ピーター・ラ・フルールがオーナーを務める潰れかけの小さなスポーツジム「アベレージ・ジョーズ」は、大手スポーツジム「グロボ・ジム」のオーナーでライバルのホワイト・グッドマンに買収されそうになっていた。

30日以内に5万ドルを支払わないとジムを買収されてしまうことになり、ピーターたちはジムを建て直すため、ドッジボールの全米大会に参加し優勝賞金を手に入れることを考える。ジム仲間でスポーツ音痴のジャスティン、ゴードン、オーウェン、ドワイト、スティーブとともに昔のドッジボール解説フィルムに出ていたパッチーズ・オフーリハンに指導を受ける。そこにホワイトが雇っていたケート・ビーチが仲間に加わり、大会を勝ち抜いていく。しかし、グロボ・ジムも大会に参加することになり、ピーターたちは勝利に向けてさらなる特訓をはじめるが、チームの勝利に貢献していたパッチーズが事故で死亡したことで戦意喪失したピーターは、アベレージ・ジョーズをホワイトに売ってしまう。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
ピーター・ラ・フルール ヴィンス・ヴォーン 江原正士
ホワイト・グッドマン ベン・スティラー 山寺宏一
ケート・ビーチ クリスティン・テイラー 根谷美智子
パッチーズ・オフーリハン リップ・トーン 富田耕生
ジャスティン ジャスティン・ロング 伊藤健太郎
ゴードン スティーヴン・ルート 茶風林
オーウェン ジョエル・ムーア 風間秀郎
ドワイト クリス・ウィリアムズ チョー
スティーブ アラン・テュディック 高木渉
フラン ミッシー・パイル 青山桐子
ミシェル ジャマール・ダフ 赤城進
アンバー ジュリー・ゴンザロ 木下紗華
コットン・マクナイト ゲイリー・コール 田原アルノ
ペッパー・ブルックス ジェイソン・ベイトマン
若い頃のパッチーズ・オフーリハン ハンク・アザリア 田原アルノ
審判 アル・カプロン 後藤哲夫
ドイツチーム監督 デビッド・ハッセルホフ
ドッジボール協会会長 ウィリアム・シャトナー 村松康雄
ランス・アームストロング 相沢正輝
チャック・ノリス 志村知幸

評価[編集]

批評家の反応[編集]

批評家からは好意的に評価されている。スラントマガジンでは「コメディ映画以下」と批判されたが[2]、TVガイドはベン・スティラーを「止まる所を知らない」と賞賛した[3]ボストン・グローブでは、スティラーの風刺的な男らしさとヴィンス・ヴォーンとクリスティン・テイラーの相性の良さを賞賛された[4]ウォール・ストリート・ジャーナルの映画批評家ジョー・モーゲンスターンは、公開当時は取るに足りないと批評を拒否したが、DVDで本作を見た後意見を変え「私のミスだった。ローソン・マーシャル・サーバー監督デビュー作でベン・スティラー、ヴィンス・ヴォーン主演の本作は、不安定さとばかばかしさや重要でない小さなスキームなど徹底的な面白さがある」と評価した[5]。映画評論家のロジャー・イーバートは、彼が執筆するシカゴ・サンタイムズの映画評で4つの星のうち3つを与え「20世紀フォックスが優れたギャグをトレイラーで漏らさなかったことで、観客に奇跡の贈り物をした」と評価した[6]Rotten Tomatoesでは160件のレビュー中70%が本作を支持し、平均点は6.3/10となり「締りのない快活さと言葉の伴わない面白さ」と評された[7]Metacriticでは34のレビュー中好意的なものが16で、平均点は100点満点中55点だった[8]

興行収入[編集]

公開初週に本国で$114,324,072、その他の国で$167,722,310を稼ぎ、合計が製作費を上回る3000万ドル以上となり幸先のよいスタートとなった[1]。最終的に全世界で$167,722,310を稼ぎ興行的に大成功した[1]

続編[編集]

2013年4月22日、20世紀フォックスはクレイ・ターヴァー脚本による続編の企画が始まったことを発表した[9]

その他[編集]

  • DVD/BDには字幕がノーマル編(劇場版)とアブノーマル編の2バージョン収録されている。
  • セル版DVDには音声解読が収録されているが、本編の約46分から『メリーに首ったけ』の音声解読に切り替わる。

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d DodgeBall: A True Underdog Story”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年1月1日閲覧。
  2. ^ Film Review: Dodgeball: A True Underdog Story”. Slant Magazine. 2009年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月29日閲覧。
  3. ^ Review of Dodgeball: A True Underdog Story”. TV Guide. 2013年4月29日閲覧。
  4. ^ Morris, Wesley (2004年6月18日). “Dodgeball: A True Underdog Story Movie Review”. Bosoton.com. http://www.boston.com/movies/display?display=movie&id=2796 2013年4月29日閲覧。 
  5. ^ Morgenstern, Joe (2005年7月15日). “As Fast-Talking Con Men, 'Wedding Crashers' Wilson And Vaughn Take the Cake (2005)”. The Wall Street Journal. http://online.wsj.com/article/SB112137992060186141.html 2013年4月29日閲覧。 
  6. ^ “Dodgeball: A True Underdog Story”. Chicago Sun-Times. http://rogerebert.suntimes.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20040618/REVIEWS/406180303/1023 
  7. ^ Dodgeball: A True Underdog Story Movie Reviews, Pictures”. Rotten Tomatoes. 2013年4月29日閲覧。
  8. ^ DodgeBall: A True Underdog Story (2007): Reviews”. Metacritic. 2013年4月29日閲覧。
  9. ^ http://www.comingsoon.net/news/movienews.php?id=103299

外部リンク[編集]