トリウム (バンド)

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トリウム
Thorium
出身地  デンマーク コペンハーゲン
ジャンル デスメタル
活動期間 1997年 -
レーベル RRS
ダイハード・ミュージック
プルッテン・レコード
マイティ・ミュージック
スピリチュアル・ビースト
セレモニアル・レコード
公式サイト Official Facebook
メンバー
  • ミカエル・H・アナスン (ボーカル)
  • JP・ストーム (ギター)
  • ホセ・クルーズ (ギター)
  • イェスパー・ニルスン (ベース)
  • ダニエル・プライスラー・ラースン (ドラムス)
旧メンバー
  • モルテン・リーベルク (ギター)
  • アラン・ヴェデブリンク (ギター)
  • ヨハン・アクセルソン (ギター)
  • ヨナス・リンドブラッド (ギター)
  • マルセル・レク (ギター)
  • クレーン・マイヤー (ギター)
  • トマス・ファガーリンド (ベース)
  • カスパー・ボイエ・ラースン (ベース)
  • イェスパー・イェンスン (ドラムス)
  • ニコライ・ボー (ドラムス)
  • ペラ・カールソン (ドラムス)

トリウムThorium)は、デンマークコペンハーゲン出身のデスメタルバンド。同じデンマーク出身のメロディックデスメタルバンド、ウィザリング・サーフェイスとつながりの深いバンドであり、メンバー全員がウィザリング・サーフェイス在籍経験者であった時期も存在する。

略歴[編集]

1997年デンマークの首都・コペンハーゲンで結成[1]。結成時のメンバーは、ミカエル・H・アナスン (Vo)、アラン・ヴェデブリンク (G)、モルテン・リーベルク (G)の3名で、フロリダ・デスメタルとスウェディッシュ・デスメタルを融合した音楽を演奏することを目的としていた[1]。なお、この3名はメロディックデスメタルバンドウィザリング・サーフェイスで活動するバンドメイトでもあった[注釈 1]。結成後、ヨナス・リンドブラッド (G)とイェスパー・イェンスン (Ds)が加入し、トリプルギター体制となる[1]。なお、ベーシストの加入は無く、他メンバーが兼任する形であった。

デンマークのインディペンデント・レーベルであるダイハード・ミュージックのサブレーベル・RRSより1stアルバム『Ocean of Blasphemy』をリリースしデビュー。この時もベーシストが不在であったため、アルバムのベース音源はリーベルクとヴェデブリンクが兼任している。なお、同アルバムのプロデューサーには、バーズムエンペラーらノルウェイジャン・ブラックメタルの礎となった作品を手掛けたノルウェーのピッテンが起用され、ミキシングはヤコブ・ハンセン、マスタリングはテュー・マッドセンと、後にデンマーク・メタルシーンでレコーディング・エンジニアとして著名となる面々が担当している[1]。1stアルバムリリース後にリンドブラッドが脱退し、ツインギター体制に戻る。2002年に2ndアルバム『Unleashing the Demons』をリリース。ベーシストは引き続き不在で、リーベルクとヴェデブリンクが兼任した。また本アルバムは、親レーベルであるダイハード・ミュージックからリリースされている。2005年に、アナスンとヴェデブリンクが並行活動していたウィザリング・サーフェイスが解散し[2]、トリウムをメインとして活動することとなる。

2005年デモテープ『Demo 2005』をリリースするが、それから間もなくリーベルクとイェンスンが脱退し、元ウィザリング・サーフェイスのカスパー・ボイエ・ラースン (B)とニコライ・ボー (Ds)、マルセル・レク (G)が加入[1]。初めて、パーマネントなベーシストが在籍することとなった。また、この時点のバンドメンバー5人が元ウィザリング・サーフェイスとなった[注釈 2]2007年に1stシングル『Cast from Hell』を、2008年に3rdアルバム『Feral Creation』をマイティ・ミュージックからリリースした。しかし、3rdアルバムリリース後、アナスンを除くメンバー4人が次々と脱退し、アナスン1名となったバンドは活動休止状態に陥った[1]

その後、長らく音沙汰がなかったが、2017年頃に活動を再開。メンバーには、JP・ストーム (G)、クレーン・マイヤー (G)、ペラ・カールソン (Ds)が加入[1]。ベーシストについては、再び不在となった。2018年には、4thアルバム『Blasphemy Awakes』をリリースしたが、ベースには元メンバーのラースンがゲストとして参加した。同アルバムは2019年スピリチュアル・ビーストより日本盤がリリースされており、日本デビュー盤ともなった。なお、本作品のプロデューサーには、元ウィザリング・サーフェイスのヤコブ・グンデルが起用されており、元メンバーのヴェデブリンクもスタッフとして参加していた[3]。製作期間中に、アナスン、ヴェデブリンク、グンデルの間でウィザリング・サーフェイスについての話題が盛り上がり[注釈 3]、結果として2019年にウィザリング・サーフェイスは再結成を果たしている[3]

4thアルバムリリース後、マイヤーとカールソンが早々に脱退。スペイン出身のホセ・クルーズ (G)とダニエル・プライスラー・ラースン (Ds)が加入、また不在だったベーシストとしてイェスパー・ニルスン (B)も加入した。

メンバー[編集]

現メンバー[編集]

  • ミカエル・H・アナスン (Michael Hvolgaard Andersen) - ボーカル
    アルバム等では、MHAとクレジットされることが多い。また、担当楽器もVokillsと記載される。
    ウィザリング・サーフェイス等でも活動。
  • JP・ストーム (Jens Peter Storm) - ギター
    ピッチ・ブラック、ドミナス、トンズなどでも活動。
  • ホセ・クルーズ (Jose Cruz) - ギター
    スペイン出身。アイアン・ファイア、ピッチ・ブラックなどでも活動。
  • イェスパー・ニルスン (Jesper Nielsen) - ベース
    セージズ・リサイタルのライヴメンバーとしても活動。
  • ダニエル・プライスラー・ラースン (Daniel Preisler Larsen) - ドラムス
    トンズ、レッド・ワルシャワでも活動。

旧メンバー[編集]

  • モルテン・リーベルク (Morten Ryberg) - ギター
    ウィザリング・サーフェイスでも活動。
  • アラン・ヴェデブリンク (Allan Tvedebrink) - ギター
    ウィザリング・サーフェイス、ザ・キャンディデート、でも活動。
  • ヨハン・アクセルソン (Johan Axelsson) - ギター
    スウェーデン出身。ディランジッド、マーダー・コーポレーションでも活動。
  • ヨナス・リンドブラッド (Jonas Lindblood) - ギター
    スウェーデン出身。プテラオン、ティーターなどでも活動。
  • マルセル・レク (Marcel Lech Lysgaard) - ギター
    ウィザリング・サーフェイスでも活動。
  • クレーン・マイヤー (Kræn Meier) - ギター
    アーティレリー、ノミノン、サクリファイシャル、ピッチ・ブラックなどでも活動。
  • トマス・ファガーリンド (Thomas Fagerlind) - ベース
  • カスパー・ボイエ・ラースン (Kaspar Boye Larsen) - ベース
    ウィザリング・サーフェイス、ヴォルビートでも活動。
  • イェスパー・"フロスト"・イェンスン (Jesper "Frost" Jensen) - ドラムス
    イニクイティーなどでも活動。
  • ニコライ・ボー (Nikolaj "Niko" Borg) - ドラムス
    ウィザリング・サーフェイスでも活動。
  • ペラ・カールソン (Perra Karlsson) - ドラムス
    スウェーデン出身。ノミノン、サファーなどでも活動。

ディスコグラフィ[編集]

  • Ocean of Blasphemy (2000)
  • Unleashing the Demons (2002)
  • Checkpoint #4 (2003, Split)
  • Demo 2005 (2005, Demo)
  • Cast from Hell (2007, Single)
  • Feral Creation (2008)
  • Blasphemy Awakes (2018)

注釈[編集]

  1. ^ なおリーベルクは、1998年ウィザリング・サーフェイスを脱退したものの残るアナスンとヴェデブリンクは並行活動を継続した。
  2. ^ ただし、マルセル・レクを除くメンバーは2005年のウィザリング・サーフェイス解散時にメンバーであったが、レクについては1998年に短期間在籍したにとどまる。
  3. ^ アナスン、ヴェデブリンク、グンデルともウィザリング・サーフェイスのオリジナルメンバーであった。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 日本語)『ブラスフェミー・アウェイクス』(CDライナー)トリウム、スピリチュアル・ビースト日本、2019。IUCP-16299。 
  2. ^ Come-back On the 26th of February 2005... -”. Withering Surface Official Facebook (2019年10月26日). 2020年1月26日閲覧。
  3. ^ a b TvedebrinkAllan(インタビュアー:Rubicon Music)「ミート・ユア・メイカー」(CDアルバム・ライナーノート)『ルビコン・ミュージック』、2020年12月16日。 

外部リンク[編集]