トラトラトラ

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トラトラトラは、太平洋戦争の始まりである日本軍の真珠湾攻撃成功を伝えた電信。意味はワレ奇襲ニ成功セリ。ハワイ攻撃隊長・淵田美津雄中佐の搭乗する九七式艦上攻撃機から発信された。

聖徳太子信貴山にて物部守屋討伐の戦勝祈願をした際に、の年、寅の日、寅の刻に毘沙門天が聖徳太子の前に現れ、その加護によって物部氏に勝利したという伝説にちなみ、日本の勝利を願って電文を「トラトラトラ」としたとされている。真珠湾攻撃を受けた側であるアメリカでは、「タイガー・タイガー・タイガー」と訳して「タイガーのように襲いかかる」と解釈されることもあった[1]

一方、「トラ・トラ・トラ」という吶喊の打電を受けた日本軍の同胞は、江戸時代より端唄として親しまれてきた座敷遊び『和藤内』のサビの句として理解し、その唄の底本である人気の歌舞伎『国性爺合戦』を、大東亜共栄圏の成就に重ねたという。その端唄『和藤内』の歌詞は「千里あるよな藪の中をどなたも覗いてごろうじませ、金の鉢巻たすきで、和藤内がえんやらやっと捕らえし獣は、とらとらとらとら、とらとらとらとら」。

のちに、この電文をタイトルとし、真珠湾攻撃を題材とした映画トラ・トラ・トラ!』が作られた。

脚注[編集]

  1. ^ 赤根祥道 『安岡正篤 泳ぎもせず、漕ぎもしないで一生を終わるな!』 三笠書房、1995年、P.104。ISBN 4-8379-1604-X