ティファニーで朝食を
| 文学 |
|---|
![]() |
| ポータル |
| 各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
| 作家 |
| 詩人・小説家 その他作家 |
『ティファニーで朝食を』(ティファニーでちょうしょくを、原題:Breakfast at Tiffany's)は、アメリカ合衆国の小説家トルーマン・カポーティ(1924年 - 1984年)による中編小説。1958年にランダムハウスから出版された。ニューヨークを舞台に、自由奔放に生きる女性主人公を描く。1961年にオードリー・ヘプバーン主演でパラマウント映画によって映画化された。
題名は主人公のいう「ティファニーで朝食を食べるご身分」というたとえ(ニューヨーク五番街にあるティファニーは宝石店であり実際には食堂は存在しない)による。映画版ではその題名を意識してか、冒頭でオードリー・ヘプバーンがティファニーのショーウィンドウを前に朝食を食べるシーンがある。
目次 |
概要 [編集]
ルイジアナ州ニューオーリンズに生まれたカポーティは1940年代にニューヨークへ上京し、「ザ・ニューヨーカー」の下働きをしつつ作家志望として『ミリアム』など作品投稿を行う。1948年には『遠い声 遠い部屋』でデビューし、翌1949年には短編集を刊行している。『ティファニーで朝食を』は1955年ころから執筆を開始し、身辺事情や掲載予定の女性誌「ハーパース・バザー」から掲載を拒否されるなど紆余曲折を経つつ、1958年に「エスクァイア」に発表された。
自由気ままに自分さえ楽しければよしとする美しい女ホリー・ゴライトリーと彼女を取り巻く男たちを描いた小説である。主人公のホリーは、カポーティの友人で、マンハッタン社交界の常連だったキャロル・マッソー(通称キャロル・グレイス)だと言われている[1]。キャロルは生まれは貧しいが、幼いときに母親が大手家電メーカーBendixの社長と結婚したことで富裕層の仲間入りをした女性で、作家のウィリアム・サローヤン、その後俳優のウォルター・マッソーと結婚した。
日本では、2008年2月に村上春樹による新訳が新潮社より出版されて話題となった。
主な日本語訳 [編集]
映画化 [編集]
| ティファニーで朝食を | |
|---|---|
| Breakfast at Tiffany's | |
| 監督 | ブレイク・エドワーズ |
| 脚本 | ジョージ・アクセルロッド |
| 原作 | トルーマン・カポーティ |
| 製作 | マーティン・ジュロー リチャード・シェファード |
| 出演者 | オードリー・ヘップバーン ジョージ・ペパード パトリシア・ニール |
| 音楽 | ヘンリー・マンシーニ |
| 撮影 | フランツ・プラナー フィリップ・H・ラスロップ |
| 編集 | ハワード・スミス |
| 配給 | パラマウント映画 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 115分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $2,500,000 (概算)[2] |
| 興行収入 | |
監督はブレイク・エドワーズ、主演はオードリー・ヘプバーン、共演はジョージ・ペパード。ティファニーに資本主義の繁栄を象徴させて自由の貴重さを描いてみせるトルーマン・カポーティの原作とは異なり、映画は主人公と語り手の作家との恋を中心に描いている。
カポーティは、マリリン・モンローを主役にすえることを条件に、映画化を了承した。ところが、出演オファーを受けたモンローは、娼婦役を演じることが女優としてのキャリアにマイナスになると考え、出演を断った。セックスシンボルと呼ばれることに強い抵抗を感じていたモンローは、これ以上、イメージが固定化することを嫌ったとされる。こうして、モンローとはまったく個性の異なるヘプバーンが主演を務めることになった。モンローのイメージに合わせて書かれていた脚本は、急きょヘプバーンの魅力が生かされるように書き直された。カポーティはヘプバーンが映画に主演すると聞いて、少なからず不快感を表したと伝えられる。
ジョニー・マーサー作詞・ヘンリー・マンシーニ作曲で劇中にヘプバーン自身が歌った挿入歌『ムーン・リバー』があまりにも有名であるが、原作中の歌とは異なる。映画完成後のパラマウント映画関係者向披露試写会で、就任したばかりのパラマウント映画の新社長は、歌のシーンはカットした方がよいと言い放ったと言うが、オードリーは立ち上がり「絶対にカットはさせません」と言って残されたシーンだったという事を、相手役のジョージ・ペパードが、1993年に発売されたドキュメンタリービデオ「想い出のオードリー・ヘップバーン」中のインタビュー映像で語っている。
冒頭に、早朝のティファニー本店前でヘプバーンがショーウィンドウを眺めながら朝食であるドーナツを食べたりコーヒーを飲む場面がある。
ユニオシは日系アメリカ人という設定であるが、アメリカ社会におけるステレオタイプな日本人像(黒ぶちの眼鏡、出っ歯、低身長など)を白人俳優が演じている。ユニオシを演じたミッキー・ルーニーはのちに「監督の指示通りにコメディ感を演出した演技だった。40年間どこへ行っても賞賛を受け、アジア人や中国人からも『傑作だ』と言ってもらった」とインタビューに答えているが、ユニオシの演技で気分を害する人があることを意識していたら「やめていただろう」とも語っている[3]。
スタッフ [編集]
- 監督:ブレイク・エドワーズ
- 原作:トルーマン・カポーティ
- 脚本:ジョージ・アクセルロッド
- 撮影:フランツ・プレイナー
- 音楽:ヘンリー・マンシーニ
- 美術:ローランド・アンダーソン、ハル・ペレイラ
- 衣装:ユベール・ド・ジバンシィ、イデス・ヘッド、ポーリーン・トリジェール
キャスト [編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
|---|---|---|---|---|
| DVD・BD版 | 日本テレビ版 | フジテレビ版 | ||
| ホリー・ゴライトリー | オードリー・ヘップバーン | 池田昌子 | ||
| ポール・バージャク | ジョージ・ペパード | 野沢那智 | 金内吉男 | |
| 2E | パトリシア・ニール | 沢田敏子 | 谷育子 | 初井言栄 |
| ドク・ゴライトリー | バディ・イブセン | 山野史人 | 小林修 | 塚本信夫 |
| I・Y・ユニオシ | ミッキー・ルーニー | 辻親八 | 緒方賢一 | |
| O・J・バーマン | マーティン・バルサム | 稲葉実 | ||
脚注 [編集]
- ^ The Real Holly Golightly , The New York Times, July 19, 1992
- ^ a b c “Breakfast at Tiffany's (1961) - Box office / business” (英語). IMDb. 2011年5月18日閲覧。
- ^ ウィキペディア英語版記事en:I.Y. Yunioshiより。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- ティファニーで朝食を - allcinema
- ティファニーで朝食を - KINENOTE
- Breakfast at Tiffany's - AllMovie(英語)
- Breakfast at Tiffany's - インターネット・ムービー・データベース(英語)
|
||||||||||||||||||||||||||
