チネリ

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チネリCinelli )はイタリアの自転車メーカーである。

1937年から1944年までプロ自転車選手であったチーノ・チネリCino Cinelli 、1916年2月9日-2001年4月20日)により1948年設立された。

自転車メーカー[編集]

1960年頃、自転車好きだったが体力があるため自転車が簡単に壊れてしまい、乗る自転車がなく困っていた力道山がイタリアに行った際にチネリを見かけ、「ハンドルをギュギュッとねじっても壊れなかったから買って来た」という話は有名である。この自転車は日本自転車工業会が借り、未だ技術的にレベルが低かった日本国内の自転車メーカーに見せていた[1]

1960年の貿易自由化で輸入が始まったが、この頃8万円もした[2]

その後1964年東京オリンピックの際に上野の老舗自転車店横尾双輪館の横尾明が外国選手が使用している自転車の写真集を作成したのをきっかけに広く知られるようになった。日本自転車競技連盟はチネリを輸入したがサイズが選手に合わず使用しなかった[3]

1985年にコロンバスを中心とするグルッポに買収された[4]

スーパーコルサ[編集]

非常に美しいロードレーサーで、その後のイタリアのロードレーサーの形を決める程大きな影響を残した[5]

ロストワックスラグの採用[編集]

1978年頃ロトが精度の高い鋳物ラグを発売したのを受け、業界に先駆けて1980年頃に導入した[6]

レーザー[編集]

1985年グルッポに買収された当時グルッポを率いていたアンドレア・コロンボが新生チネリの象徴的存在とすべく企画し、アンドレア・ペゼンティが製作した。接合されたパイプにフィンを取り付け、さらにロウを盛って仕上げるという複雑な工程により有機的な形状を実現し、高い評価を得た。ニューヨーク近代美術館に収蔵されている[7]

自転車パーツメーカー[編集]

ハンドル、ステム、ラグ等を製作している。1A型ステムは究極の美しさを持つスレッドステムの1つとして知られる。シートラグとハンガーの鋼材は世界最高の品質だったスイスのジョージ・フィッシャー製可鍛鋳鉄を使用しており、世界のロードバイクの手本となった[8]

脚注[編集]

  1. ^ 『クロモリロードバイク』P131。
  2. ^ 『クロモリロードバイク』P135。
  3. ^ 『クロモリロードバイク』P130。
  4. ^ 『クロモリロードバイク』P026。
  5. ^ 『クロモリロードバイク』P009。
  6. ^ 『クロモリロードバイク』P134。
  7. ^ 『クロモリロードバイク』P026。
  8. ^ 『クロモリロードバイク』P100。

参考文献[編集]

『クロモリロードバイク』えい出版社 ISBN978-4-7779-1674-0

外部リンク[編集]