チチュウカイモンクアザラシ

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チチュウカイモンクアザラシ
Phoque Moine Monachus.jpg
保全状況評価[1][2]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 CR.svgワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
: アザラシ科 Phocidae
亜科 : モンクアザラシ亜科 Monachinae
: モンクアザラシ属 Monachus
: チチュウカイモンクアザラシ
M. monachus
学名
Monachus monachus
(Hermann1799)
英名
Mediterranean monk seal
Monachus monachus distribution.png
分布

チチュウカイモンクアザラシ Monachus monachusモンクアザラシ属に分類されるアザラシの一種。

分布[編集]

大西洋カナリア諸島マデイラ諸島モーリタニア)、地中海アドリア海東部、エーゲ海黒海南西部[3][4][5]

形態[編集]

体長230-280センチメートル[5]体重250-400キログラム[4]。背面の毛衣は黒や褐色、灰色[4]。腹面には白い斑紋が入る[3][4]

出産直後の幼獣は全長80センチメートル[4]。全身の毛衣が黒い[3][4]

生態[編集]

食性は動物食で、魚類軟体動物を食べる[3][4][5]

繁殖形態は胎生。5-11月(主に9-10月)に海食洞内の砂浜などで1回に1頭の幼獣を産む[3][4][5]。授乳期間は6週間だが[3][5]、4か月授乳した例もある[4]。生後4年で性成熟した例がある[4]。寿命は23年[5]

人間との関係[編集]

ギリシャ神話に登場するセイレーンのモデルになったと考えられている[3][5]

地中海東部では漁業と競合する害獣とみなされることもあり、駆除されることもある[4]

乱獲、漁業との競合や混獲、人間による撹乱(繁殖地への侵入による育児放棄)などにより生息数は激減している[3][4][5]。ギリシャやモーリタニアでは大規模な個体群がいるが、他地域では個体群が小さく分散的[4][5]。大規模な繁殖地であるカボ・ブランコでは1978年の洞窟の崩落により50頭が死亡したとされる[3][5]

参考文献[編集]

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  1. ^ CITES Appendices I, II and III
  2. ^ Monachus monachus, IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.3. (International Union for Conservation of Nature), (2013年), http://www.iucnredlist.org/details/13653 
  3. ^ a b c d e f g h i 大隅清治監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科2 海生哺乳類』、平凡社1986年、124、136-137頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2001年、26、143頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j 『絶滅危惧動物百科2 アイアイ―ウサギ(アラゲウサギ)』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、14-15頁。
  • ジュリエット・クラットン=ブロック『世界哺乳類図鑑』 渡辺健太郎訳、新樹社、2005年、300頁

関連項目[編集]