シェンゲン

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シェンゲン
Schengen (ルクセンブルク語)(ドイツ語)(フランス語)
市章 地図
Wappen Schengen Gemeinde Schengen (Kanton Remich)
基礎情報
広域行政区: グレーヴェンマハ
郡: レミヒ
面積: 10.63 km²
人口: 1602 人
外国人居住率: 32.83 %
ウェブサイト: www.schengen.lu
行政
選挙方法: 多数代表制
市長: ロゲール・ヴェーバー
参事: クロード・ランター
フェルナンデ・シュミット=ミュラー
統計の数値は2008年1月1日時点(出典

シェンゲンSchengen)はルクセンブルク大公国に約百ある基礎自治体のひとつ。レミヒ郡に属する。

シェンゲンは基礎自治体(日本でいう市町村に相当、以下「市」と記載)の名であると同時に、その中の地区の名でもある。シェンゲン地区はモーゼル地方にあるブドウを産出する小さな町だったが、1985年シェンゲン協定が調印されたことから世界中に名が知られるようになった。ルクセンブルク・ドイツフランスとの国境が交わる三国点に位置しており、ザールラント州ペルル (Perl) やロレーヌ地域圏アパシュ (Apach) と接する。

協定調印当時、シェンゲン地区を含む市は Rëmerschen (盧、独・仏では Remerschen)と呼ばれていた。2006年9月3日に市名をシェンゲンに変え、さらに2012年1月1日に隣接する二つの市と合併し、現在のシェンゲン市となった。

地区[編集]

シェンゲン市内の地区名を、盧(ルクセンブルク語)綴りで表記し、必要に応じ他言語を付記する。

2012年の合併[編集]

2012年1月1日付で、それまでのシェンゲン市と、西隣の Biermereng (仏: Burmerange, 独: Bürmeringen)市、および、北隣の Wellesteen (仏・独: Wellenstein)市とが合併し、新市名をシェンゲン市とした。

シェンゲン協定[編集]

シェンゲンという言葉は国境管理が解除された地域を指す表現として用いられるようになった。これは1985年6月14日に欧州共同体の加盟国がシェンゲン付近のモーゼル川の船上で、共通の国境管理および人とモノの自由な移動を可能にすることを企図したシェンゲン協定が調印されたことによるものであり、河岸には調印を記念する碑が立てられている。シェンゲン協定やその後の計画実施に関する協定を Schengen-Besitzstand と総称する。シェンゲン協定は1995年3月26日に当初7か国で効力を発し、このことは1999年1月1日の単一通貨ユーロの導入と並ぶ欧州統合の過程における大きな出来事とされている。

観光地[編集]

市内に建つ城館

シェンゲン協定記念碑の周辺にはシェンゲンの観光地が点在する。建造物として13世紀から建つ水辺の城跡や教会、城館などがある。また再建されたバロック庭園は Gärten ohne Grenzen (直訳すると「国境のない庭園」。周辺3か国の庭園を巡る観光コース)に含まれている。

シェンゲンからはモーゼル川沿いに北東のザウアー川との合流点にあるヴァサービリヒまでルクセンブルク・ワイン街道がのびている。またドイツ方面側のブドウ生産地域は Südliche Weinmosel とよばれ、モーゼル・ザール・ルーヴァーというワイン生産地域の一部を構成する。

そのほか[編集]

ルクセンブルクは燃料に課される税金がドイツやフランスより低く販売価格が安くなるため、シェンゲンにはルクセンブルク国外から安い燃料を求めるドライバー (Tanktourist) が集まってくる。

外部リンク[編集]

座標: 北緯49度28分12秒 東経6度21分49秒 / 北緯49.47000度 東経6.36361度 / 49.47000; 6.36361