ゴラニ旅団 (イスラエル国防軍)

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ゴラニ旅団
Golani Brigade
活動期間 1948年 -
所属政体 イスラエルの旗 イスラエル
所属組織 イスラエル国防軍
部隊編制単位 5個大隊
兵科 歩兵科英語版
編成地 シャラガ基地
上級単位 北部方面軍第36機甲師団
主な戦歴
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第1"ゴラニ"歩兵旅団(Golani Brigade,ヘブライ語: חֲטִיבַת גּוֹלָנִי‎)は、イスラエル国防軍北部方面軍第36機甲師団に所属する歩兵科英語版旅団である。武装集団ハガナーの一個旅団として誕生し、その後国防軍に編入された。

歴史[編集]

ゴラニ旅団は、イスラエル独立以前のユダヤ人武装組織ハガナー野戦科英語版に設立された北部担当の地域旅団"レバノニ旅団" (Levanoni Brigade)を起源とする。レバノニ旅団は1948年2月28日に北東地区を担当する第1"ゴラニ"旅団と、北西地区を担当する第2"カルメリ"旅団の二つの旅団に分割された。編成時には第11"アロン"大隊、第12"バラク"大隊、第13"ギデオン"大隊、第14"ドロール"大隊、第15"ゴレン"大隊の5個大隊が編成された。

その後ゴラニ旅団は、イスラエル国防軍の主要な軍事作戦にほぼ全て参加している。1948年のパレスチナ内戦英語版で反イスラエル組織「フェダイーン」と戦ったのを始めとして、イスラエルが直面した数多くの戦争の先鋒に投入された他、 エンテベ空港奇襲作戦[1]にてハイジャック犯およびウガンダ軍との交戦に参加した。

編成[編集]

  • 第1"ゴラニ"旅団
    • 第12"バラク"大隊 - 歩兵大隊。バラクは「雷電」の意味。
    • 第13"ギデオン"大隊 - 歩兵大隊。名前の由来は旧約聖書の登場人物ギデオンより。
    • 第51"ハボキム・ハリション"大隊 - 歩兵大隊。1956年に第5"ギヴァティ"旅団指揮下より移動した。
    • 第621"エゴズ"大隊 - 不正規戦部隊。対テロ、ゲリラ、対ゲリラ戦闘の小規模遊撃作戦を担当する。2016年以降は中央軍第98空挺師団第89"オズ"特殊作戦旅団の指揮下に移動した。
    • 第631"ガドサー・ゴラニ" (GADSAR Golani) 偵察大隊[2]
      • "オレヴ"対戦車中隊 (PALNAT)
      • 戦闘工兵中隊 (PALHAN)
      • 偵察中隊"パルサー・ゴラニ" (PALSAR Golani) - ゴラニ旅団の偵察部隊"という意味で、"サイェレット・ゴラニ" (Sayeret Golani)と呼ばれる事もある。
    • 第351信号中隊"パルヒク" (PALHIK) - 軍事通信を任務とする。

画像[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Baltheim, Avi (1982). "Golani". IDF in its Corps: Army and Security Encyclopedia (ヘブライ語). Vol. 11. Revivim Publishing.
  2. ^ "GADSAR"は 偵察大隊、"PALSAR" は偵察中隊 という意味のヘブライ語(のアクロニム)である。他の旅団にも同様の偵察大隊が存在する。

外部リンク[編集]