コモン・センス

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『コモン・センス(常識)』

コモン・センス』(en:Common Sense)は1776年1月よりトマス・ペインによって発行されたパンフレット。パンフレットのタイトル通り、人々の「常識」に訴える平易な英文で合衆国独立の必要性を説き、合衆国独立への世論を強めさせた。

歴史[編集]

既に1775年よりアメリカ独立戦争が勃発していたが、合衆国独立を支持する勢力は必ずしも多数派ではなかった。しかし1776年1月10日より『コモン・センス』がフィラデルフィアで発行されると、わずか3ヶ月で12万部を売り上げたと推測され、合衆国独立にむけた世論を熟成させていった。

内容[編集]

『コモン・センス』はイギリス政治の君主政貴族政(貴族院・庶民院の二院制議会に立脚)的な要素を批判した。とりわけ、イギリス王政の起源をノルマン・コンクェストに求め、人民の支持なき王の「神聖性」を否定しようとした。また、イギリス経済からの離脱が経済に悪影響を与えるとの懸念に対し、独立によって自由貿易を採用すれば、より合衆国経済は繁栄すると説いた。

参考文献[編集]

  • 有賀貞・大下尚一編 『世界歴史大系 アメリカ史1』 山川出版社1994年
  • トーマス・ペイン 『コモン・センス』小松春雄訳、岩波書店 <岩波文庫白版106-1>、1976年、177項。