キンダーサプライズ

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キンダーサプライズKinder Surprise)は食玩1974年からイタリアフェレロ社が製造を始めた。卵形のチョコレートの中にカプセル入りの玩具が入っている。チョコレートが溶け易くなる夏に発売が終了し、秋に商品を一新して発売が開始される。

玩具の設計は専属や自由契約のデザイナーによって成されている。成型や作動の精巧さ、物語性の存在等、キンダーサプライズは他の玩具にも劣らぬ質を持つ。また組み立て式の物も多いが、図を見ながら組み立てる事には遊びや知育の要素がある。内容は時節毎、年毎に変わる事から、コレクションアイテムとして集める成人も多く、現在は発売当初の目標であった子供市場に加え、成人のコレクター市場での需要も獲得している。コレクションは特にドイツで盛んであると言われている。

世界のキンダーサプライズ[編集]

世界30箇国以上で販売されており、中の玩具の意匠は国毎に異なる物もある。 日本では1980年代に『チョコたまご』の名でグリコから発売された。一度日本での販売は終了したが、1997年に販売担当をカンロに変えて『キンダーサプライズ』の名で復活した。販売担当は2002年9月にグリコへ戻ったが、現在は再び販売終了している。

世界の食玩業界に一つの新しい分野を生み出した画期的商品で、

等の類似商品が多数発生した。

販売・持ち込み規制[編集]

アメリカでは食品医薬品局FDA)が幼児の誤飲を防ぐために、食品内に玩具を入れる事を禁止している。類似の商品の場合も、中にはキャンディー等の食品が入っている。実際にはヨーロッパ方面から輸入されたキンダーサプライズが販売されている場合があるが、違法である。国境でも、キンダーサプライズの持込がチェックされており発見された場合には没収される。税関によると、2009年に押収されたキンダー・サプライズは2万5000個[1]

風習[編集]

キリスト教国家であるイタリアでは、キリスト教の行事である復活祭が深く浸透している。 この復活祭の最中にはイースター・エッグという、彩色を施した卵や卵形のチョコレートをやり取りする風習があり、キンダーサプライズはその風習を商品化したものである。

またヨーロッパには、パイ等の中に人形やコイン等を入れ、その意外性を籤引き的な遊びとして楽しむ風習があり、食品内部に非食品の「サプライズ」を仕込む発想は新しいものではない。例えばフランスではガレット・デ・ロワというパイ菓子にフェーブ(fève:本来の意味はソラマメ)と呼ばれる、陶器製の小さな人形や動物その他を入れ、切り分けた時にそれが当たった人には何らかの幸運があるといった類の遊びがある。現在ではそのフェーブもまたコレクションアイテムとして販売されている。

出典[編集]

  1. ^ カナダ人が持っていた卵型チョコが米国境でトラブルに(AFP.BB.News.2011年1月12日)

関連項目[編集]