キプンジ

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キプンジ
Kipunji walking h.jpg
タンザニアで撮影された映像からの復元図
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 CR.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
亜目 : 直鼻猿亜目 Haplorrhini
: オナガザル科 Cercopithecidae
: ルングウェセブス属 Rungwecebus
Davenport et al., 2006
: キプンジ R. kipunji
学名
Rungwecebus kipunji
(Jones et al., 2005)

キプンジ (Rungwecebus kipunji) はタンザニア南西部の山岳地帯で2005年に発見された新種の旧世界ザルである。発見当初、オナガザル科マンガベイ属に属する新種とされていた[2]が、アラスカ大学博物館の研究チームが罠にかかった若いオスの死体よりDNA分析を行った結果、既存の属には分類されない新属であると2006年5月、米科学誌サイエンス上で発表した[3]。このサルはオナガザル科の、「ルングウェセブス属キプンジ種 (Rungwecebus kipunji)」と命名された。

特徴[編集]

成体の体重は最大18kgで、茶色から灰色をした長い毛が体を覆っている。生息地域はタンザニア南部の狭い範囲に限られており、数十匹規模のグループで暮らしている。生格は内気とされる[4]

環境の変化や狩猟等により絶滅の危機に瀕していると見られ、レッドリストでは絶滅寸前 (Critically Endangered) に分類されている。2008年の調査で個体数は1117匹という結果が出ており、何ら対策を講じなければ20-50年のうちに絶滅すると考えられている[4]

脚注[編集]

  1. ^ Davenport, T. R. B. & Jones, T. (2008年). Rungwecebus kipunji. 2008 IUCN Red List of Threatened Species. IUCN 2008. 2008年11月17日閲覧。
  2. ^ Jones, Trevor; Carolyn L. Ehardt, Thomas M. Butynski, Tim R. B. Davenport, Noah E. Mpunga, Sophy J. Machaga, Daniela W. De Luca (2005). “The Highland Mangabey Lopocebus kipunji: A New Species of African Monkey”. Science 308 (5725): 1161-1164. doi:10.1126/science.1109191. 
  3. ^ Davenport, Tim R. B.; William T. Stanley, Eric J. Sargis, Daniela W. De Luca, Noah E. Mpunga, Sophy J. Machaga, and Link E. Olson (2006). “A New Genus of African Monkey, Rungwecebus: Morphology, Ecology, and Molecular Phylogenetics”. Science. doi:10.1126/science.1125631. 
  4. ^ a b Steven Stanek (2008年8月4日). “アフリカで最も希少な新属のサル”. ナショナルジオグラフィック ニュース. http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=75628339&expand 2010年3月9日閲覧。