キクロトサウルス

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キクロトサウルス
Cyclotosaurus posthumus
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
亜綱 : 迷歯亜綱 Labyrinthodontia
: 分椎目 Temnospondyli
上科 : マストドンサウルス上科
Mastodonsauroidea
: マストドンサウルス科
Mastodonsauridae
: キクロトサウルス属
Cyclotosaurus

キクロトサウルス (Cyclotosaurus) は中期後期三畳紀に現在のヨーロッパアフリカタイに生息していた迷歯亜綱分椎目に属する絶滅両生類ドイツポーランドからほぼ完全な骨格が産出している。

特徴[編集]

最大種では全長4メートルに及ぶ。他のマストドンサウルス科と同様に、大きく長い顎を備えた頭部と、寸の詰まった頑丈な胴に比較的短い四肢と尾を持ち、そのほとんどを水中ですごしていたと考えられている。

獰猛な肉食両生類で、魚類の他に、ワニのように水面で待ち伏せして、水辺に近づいた陸上動物も獲物にしていたのだろう。しかしワニのような可動性のある首を持たないため、狙いをつけるには体ごと向きを変えなければならず、狩りはワニほどには上手くなかったと思われる。

ギャラリー[編集]