オールズモビル・ブラバダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
3代目ブラバダ

オールズモビル・ブラバダ (Oldsmobile Bravada) はかつてゼネラルモーターズ (GM) がオールズモビルブランドで製造・販売していた中型の高級SUVである。

概要[編集]

オールズモビルブランドでは唯一のSUVとなった。初代と2代目はGMT330プラットフォーム、3代目はGMT360プラットフォームベースである。初代と2代目はアメリカ合衆国専売であり、3代目のみがカナダでも販売された。シボレーおよびGMCの姉妹車に対して上級版に位置付けられた。

歴史[編集]

初代(1991-1994年モデル)[編集]

オールズモビル・ブラバダ(初代)
1992Bravada.jpg
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン 4.3 L V6
駆動方式 AWD
全長 178.9 インチ (4544 mm)
全幅 65.2 インチ (1656 mm)
全高 65.5 インチ (1664 mm)
ホイールベース 107.0 インチ (2718 mm)
-自動車のスペック表-

1991年モデルイヤーから発売開始された。前年に出たばかりの4ドア版シボレー・S-10ブレイザーおよびGMC・S-15ジミーの上級版に位置付けられた。トラックベースのオールズモビル車は1920年代以来となる。

姉妹車とは異なり、レザーの装飾、電動装備、ボディ同色バンパー及びエクステリアトリム、そして「スマートトラック」 (Smart Trak) AWDシステムはブラバダにのみ装備されていた。このスマートトラックの心臓部はボルグワーナー4472トランスファーケースであり、通常はリア65%、フロント35%のトルク配分を行い、スリップ時に前輪のトルク配分を増やす。ABSとリモートキーレスエントリーもまた標準装備された。

4.3L V6エンジンは160 hp (119 kW) を発揮し、燃費は市街地17mpg、高速22mpg(EPA測定)であった。1992年には出力が200 hp (149 kW) に引き上げられ、燃費は市街地16mpg、高速21mpg(EPA測定)となった。

1992年モデルではインストゥルメンタルパネルが変更され、姉妹車との若干の差別化が図られた。1993年モデルではオーバーヘッドコンソールとコンパス、温度計、読書灯が追加され、ゴールドのエクステリアバッジと特別なゴールドのアルミホイールを備えたオプションのゴールドパッケージも93年に登場した。初代ブラバダは1994年まで製造された。

2代目(1996-2001年モデル)[編集]

オールズモビル・ブラバダ(2代目)
前期型
'95-'97 Oldsmobile Bravada.JPG
後期型
1998-01 Oldsmobile Bravada.jpg
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン 4.3 L V6
駆動方式 AWD
全長 180.9 インチ (4595 mm) - 183.7 インチ (4666 mm)
全幅 66.5 インチ (1689 mm) - 67.8 インチ (1722 mm)
全高 63.2 インチ (1605 mm) - 64.4 インチ (1636 mm)
ホイールベース 107.0 インチ (2718 mm)
-自動車のスペック表-

ブラバダの1995年モデルは製造されず、シボレー・ブレイザーやGMC・ジミーより遅れて1996年モデルで新型に移行した。2代目は先代よりもやや丸みを帯びたエクステリアをまとい、それ以上にインテリアデザインは突起や角の少なさをアピールした。

4.3L V6エンジンは190hp (142kW)を発揮し、燃費は市街地16mpg、高速21mpg(EPA測定)であった。

ブラバダのインテリアはシボレーやGMCの姉妹車とは異なり、革張りシート、木目調パネル、専用のセンターコンソールと革巻きシフトノブが標準装備された。昼間点灯ライトは運転席エアバッグとともに標準装備となった。

1997年モデルでは4輪ABSが標準装備となり、リアスポイラーが落とされた。

1998年モデルではフェイスリフトが行われた。新しいフロントフェイスにはオーロラで導入された新形状のオールズモビル・エンブレムが付けられた。 インテリアも一新されて、デュアルエアバッグとヒーター付きシートを備えた。電子制御のNP-136トランスファーケースを備えた「スマートトラック」システムはトラクションコントロールのように動作するようになった。通常はRWDとして作動し、ホイールのスリップを検知したときのみ「スマートトラック」によってAWDに切り替えられる。

1999年モデルではボーズサウンドシステムが追加された。同年、自動車電話として登場したオンスターシステムは、2001年にはハンズフリー電話と音声案内を備え、リアビューモニターと統合された。

2000年モデルではプラチナムエディションと呼ばれる新しい2トーンのエクステリアが登場した。

3代目(2002-2004年モデル)[編集]

オールズモビル・ブラバダ(3代目)
02-04 Oldsmobile Bravada.jpg
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン 4.2 L 直6
変速機 4AT
駆動方式 FR/AWD
全長 191.8 インチ (4872 mm)
全幅 75.4 インチ (1915 mm)
全高 74.5 インチ (1892 mm)
ホイールベース 113.0 インチ (2870 mm)
-自動車のスペック表-

3代目ブラバダは2001年2月に発売開始された。GMT360モデルでは最初に登場した車種であり、V8の設定がない唯一の車種でもあった。直列6気筒エンジンを搭載した唯一のオールズモビルでもあり、そしてオールズモビル最後のニューモデルであった。また、FR車も3代目で初めて用意されたが、オールズモビルのFR車としては1992年のカスタムマスター以来となった。

姉妹車のシボレー・トレイルブレイザーGMC・エンボイ同様、新開発の直列6気筒4.2Lエンジンを搭載した。出力は270hp (201kW)を発揮し、燃費は市街地15mpg、高速21mpg(EPA測定)であった。

2004年、オールズモビルブランドの終焉とともにブラバダの製造は終了した。最後の500台のブラバダは「Final 500」スペシャルエディションとして製造された。刺繍を施されたカスタムシート、往年のオールズモビルのロゴを模倣したエクステリアのバッジ、ダークチェリーメタリック塗装、専用のクロームアロイホイールを装備し、そしてブラバダの個別の製造番号(1番~500番まで)が刻まれたメダルが付けられた。最後の500番目のブラバダは2004年1月にラインオフした。

ブラバダのボディシェルは後継車種のビュイック・レイニア(2004-2007年)とサーブ・9-7X(2005-2009年)に引き継がれ、後者は2008年12月まで製造が続けられた。

関連項目[編集]