オペル・クロスランド

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オペル・クロスランド
Opel Crossland
クロスランドX
クロスランド(フェイスリフト後)
概要
製造国 スペインの旗 スペインサラゴサ
販売期間 2017年 -
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアワゴン
駆動方式 FWD
パワートレイン
変速機 5速MT/6速MT/6速AT
車両寸法
全長 4,212mm
全幅 1,765mm
全高 1,590mm
系譜
先代 オペル・メリーバ
後継 オペル・フロンテラ
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クロスランドX、クロスランド (Crossland X、Crossland) は、ドイツの自動車メーカーオペルイギリスではボクスホール)が製造・販売するBセグメントクロスオーバーSUVである。BセグメントMPVメリーバの後継車種となる。

概要[編集]

2012年2月にゼネラルモーターズ (GM) はPSA・プジョー・シトロエン(現:グループPSA)と 資本業務提携を結んだが、2013年12月に資本提携を解消し、業務提携も縮小した[1]。PSAとの協業に関してオペル/ボクスホールのカール=トーマス・ノイマンCEOは2014年にMPVメリーバザフィーラの後継車種、および新型商用車にPSAのエンジンとプラットフォームを活用する意向を示した[2]

2016年11月7日、オペルはメリーバに代わるBセグメントクロスオーバーの車名を「クロスランドX」とすることを発表した[3]。(なお、11月17日には同じくPSAとの提携に基いて開発されたCセグメントクロスオーバーの車名が「グランドランドX」となることが発表されている[4]。)クロスランドXは2017年1月18日に概要が発表され[5]、3月のジュネーヴモーターショーで世界初公開されたが、皮肉なことにPSAがGMからオペル/ボクスホールを買収することを発表した直後のタイミングでの公開となった[6]

クロスランドXはプジョー・2008などで使用されているPSAのPF1プラットフォームをベースに開発された。

オペル/ボクスホールには同じセグメントにGM・ガンマⅡプラットフォームベースのモッカXも存在するが、クロスランドXの方が外寸がわずかに小さく逆に室内空間は広いほか、プジョー・2008同様にAWDの設定がなくFWDのみとなるという違いが存在する。

クロスランドXは2017年5月2日からオペルのサラゴサ工場で生産が開始された。(併せて、コルサの次期モデルもPSAのアーキテクチャーをベースに開発されることも発表されている[7]。)

2020年、オペルの新デザイン言語である「OPEL VISOR(オペル・バイザー)」を採用してフェイスリフトしたことを機に、車名から「X」が取れ、単に「クロスランド」と名乗るようになった。

脚注[編集]

  1. ^ GM、プジョーと資本提携解消 業務提携も不透明”. 日本経済新聞 (2013年12月13日). 2017年4月11日閲覧。
  2. ^ Next Vauxhall Zafira and Meriva MPVs to use PSA platforms”. Auto Express (2014年3月6日). 2017年4月11日閲覧。
  3. ^ Anthony karr (2016年11月7日). “Opel Meriva replacement to be called Crossland X”. Motor1.com. 2017年4月11日閲覧。
  4. ^ Opel Grandland X: New Crossover Model for the Compact Class”. オペル (2016年11月17日). 2017年4月19日閲覧。
  5. ^ New Opel Crossland X: Stylish for the City with SUV Coolness”. オペル (2017年1月18日). 2017年4月11日閲覧。
  6. ^ Adrian Padeanu (2017年3月8日). “Crossland X arrives in Geneva to celebrate the PSA-Opel marriage”. Motor1.com. 2017年4月11日閲覧。
  7. ^ Opel Starts Production of Crossland X in Zaragoza”. オペル (2017年5月2日). 2017年5月2日閲覧。

外部リンク[編集]