エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語

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エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語
The Art of Racing in the Rain
監督 サイモン・カーティス
脚本 マーク・ボンバック
原作 ガース・スタイン（英語版）
『エンゾ レーサーになりたかった犬とある家族の物語（英語版）』（ヴィレッジブックス）
製作 ニール・H・モリッツ
パトリック・デンプシー
タニア・ランドー
製作総指揮 ジェームズ・C・フランス
ドナルド・J・リー・Jr
ジョーニー・バーンスタイン
出演者 ケビン・コスナー
マイロ・ヴィンティミリア
アマンダ・サイフリッド
キャシー・ベイカー
音楽 ダスティン・オハロラン（英語版）
フォルカー・バーテルマン
撮影 ロス・エメリー
編集 アダム・レヒト
製作会社 20世紀フォックス
フォックス2000ピクチャーズ
オリジナル・フィルム
スターバックス・エンターテインメント
シフティング・ギアズ・プロダクションズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ディズニー
公開 アメリカ合衆国の旗 2019年8月9日
日本の旗 劇場未公開
上映時間 109分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $18,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $33,766,787[1]
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『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』（エンツォ レーサーになりたかったいぬとあるかぞくのものがたり、The Art of Racing in the Rain）は2019年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はサイモン・カーティス、出演はケビン・コスナーとマイロ・ヴィンティミリアなど。本作はガース・スタイン（英語版）が2008年に発表した小説『エンゾ レーサーになりたかった犬とある家族の物語（英語版）』を原作としている。

本作は日本で劇場公開されなかったが、2020年3月4日にデジタル配信された[2]。

ストーリー[編集]

スウィフト夫妻の飼い犬、エンツォは臨終の時を迎えようとしていたが、その心境は実に穏やかなものであった。エンツォは「経験を十分に積んだ犬は来世で人間に生まれ変わることができる」という信念を持っていたためであった。

本作は今際の際にある老犬エンツォの回想という形を取りながら、スウィフト一家とエンツォが暮らした10年間に起きた出来事を描き出していく。一家には理不尽な出来事が次々と襲いかかり、レーサーであるデニーの言葉を借りれば「土砂降りの中のレース」ともいうべき10年間だった。しかし、デニーたちは過酷な運命に屈服しようとはしなかった。エンツォはそんな一家を精神面で支えていたのである。

キャスト[編集]

※カッコ内は吹替版声優[2]。

製作[編集]

2009年7月15日、ユニバーサル・ピクチャーズが小説『エンゾ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』の映画化権を獲得したと報じられた[3]。しかし、2年を費やしても監督を見つけることができなかった[4]。2016年1月、ディズニーがユニバーサルから同小説の映画化権を購入した[5]。2017年、同小説の映画化権は20世紀フォックスに売却された[6]。

2018年2月7日、マイロ・ヴィンティミリアが本作の出演交渉に臨んでいるとの報道があった[7]。4月17日、アマンダ・サイフリッドの出演が決定したと報じられた[8]。5月9日、ゲイリー・コールとキャシー・ベイカーが起用された[9]。同日、本作の主要撮影がカナダのバンクーバーで始まった[10]。21日、マッキンリー・ベルチャー三世がキャスト入りした[11]。

マーケティング・興行収入[編集]

2019年5月20日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[12]。

本作は『ザ・キッチン』、『Brian Banks』、『スケアリーストーリーズ 怖い本』、『劇場版 ドーラといっしょに大冒険』と同じ週に封切られ、公開初週末に900万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[13]、その予想は的中した。2019年8月9日、本作は全米2765館で公開され、公開初週末に813万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場6位となった[14]。

評価[編集]

本作に対する批評家からの評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには64件のレビューがあり、批評家支持率は53%、平均点は10点満点で5.13点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』のストーリーは感傷的に過ぎ、その展開も容易に予測できるものであることは否めない。しかし、犬好きの観客の心の琴線に触れるのは間違いなく、その観客がそれに抗うのは難しいだろう。」となっている[15]。また、Metacriticには28件のレビューがあり、加重平均値は43/100となっている[16]。なお、本作のCinemaScoreはA-となっている[17]。

出典[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “The Art of Racing in the Rain” (英語). Box Office Mojo. 2020年11月14日閲覧。
  2. ^ a b “エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語 | 20th Century Studios JP”. 20世紀スタジオ. 2021年4月23日閲覧。
  3. ^ “Dempsey shifts gears for Universal”. Variety (2009年7月15日). 2019年8月9日閲覧。
  4. ^ “Dempsey hopes to leave 'McDreamy' in rearview”. Chicago Tribune (2011年7月25日). 2019年8月9日閲覧。
  5. ^ “Whatever Happened to 'The Art of Racing in the Rain' Movie Adaptation?”. ThoughtCo.com (2016年12月2日). 2019年8月9日閲覧。
  6. ^ “War for the Planet of the Apes: a “Biblical Epic Western War Movie””. Creative Writing (2018年3月3日). 2019年8月9日閲覧。
  7. ^ “Milo Ventimiglia in Talks to Star in 'The Art of Racing in the Rain' (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2018年2月7日). 2019年8月9日閲覧。
  8. ^ “Amanda Seyfried Joins Milo Ventimiglia In ‘The Art of Racing In The Rain’ For Fox 2000”. Deadline.com (208-04-17). 2019年8月9日閲覧。
  9. ^ “Gary Cole & Kathy Baker Cast In ‘The Art Of Racing In The Rain’ From Fox 2000”. Deadline.com (2018年5月9日). 2019年8月9日閲覧。
  10. ^ “Production Has Started on The Art of Racing in the Rain”. ComingSoon.net (2018年5月9日). 2019年8月9日閲覧。
  11. ^ “Sheaun McKinney Joins Joe Carnahan’s ‘Boss Level’; McKinley Belcher Cast In ‘The Art Of Racing In The Rain’”. Deadline.com (2018年5月21日). 2019年8月9日閲覧。
  12. ^ “The Art of Racing in the Rain Official Trailer”. YouTube (2019年5月20日). 2019年8月9日閲覧。
  13. ^ “Holdovers Look to Fend Off Five New Wide Releases in Battle for Weekend #1”. Box Office Mojo (2019年8月8日). 2019年8月9日閲覧。
  14. ^ “August 9-11, 2019”. Box Office Mojo. 2019年8月22日閲覧。
  15. ^ “The Art of Racing in the Rain”. Rotten Tomatoes. 2019年8月9日閲覧。
  16. ^ “The Art of Racing in the Rain (2019)”. Metacritic. 2019年8月9日閲覧。
  17. ^ “'Scary Stories' Leads Newcomers with $20.8M Debut as 'Hobbs & Shaw' Repeats at #1”. Box Office Mojo (2019年8月11日). 2019年8月22日閲覧。

外部リンク[編集]

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