イングヴァル・カンプラード

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イングヴァル・カンプラード(Ingvar Kamprad1926年3月30日 - )はスウェーデン企業家1943年家具小売チェーンイケアを創業。2008年3月5日に発表されたフォーブス誌発表の「2008年度世界長者番付」(2007年の億万長者ランキング)で、世界第7位(総資産額310億ドル)にランクインする資産家でもある。[1]

伝記[編集]

1926年に、スウェーデン南部のスモーランド地方に生まれ、アグナリッド(Agunnaryd)という小さな村の近くのエルムタリッド(Elmtaryd)という農場で育った。ちなみにこの育った村と農場は、後に創業することになるイケアの社名の一部となっている。(イケア(IKEA)という社名のうち、“IK”はカンプラードのイニシャルである。あとの“EA”は、“E”がエルムタリッド、“A”がアグナリッドの頭文字である。)

幼少期よりビジネスの才を発揮し、自転車でマッチを近所に売り歩いた。そしてマッチをストックホルムから大量に安く仕入れることができることを発見し、個人に安価で売った。しかし、それでも結構な利益になった。マッチから、魚、クリスマスツリーの装飾品、種、鉛筆、ボール用ペンを売ることに事業を拡大。17歳の時、父から学業で優秀だったためにプレゼントを受ける。これを使ってイケアになるものを設立。

現在ではイケアそのものの経営からは退いているが、1982年自らが所有する株式を元にスティヒティング・インカ・ファウンデーションを創設し、現在でも経営の主導権を握っている。

今まで質素倹約を謳い、シンプルなライフスタイルのイメージを作り上げていたカンプラードだが、2004年に元幹部から、フランスに所有する3000万ドルのワイン農園、スイスの2000万ドルの家や高級リゾート地の豪邸など、豪奢な実生活を暴露される[2]。愛車も古いボルボと言われていたが、実はポルシェだった。イケア本を書いたジャーナリストによると、カンプラードはイメージ作りのためのマスコミ戦略に非常に長けており、シンプルライフのイメージ戦略は、家族の安全と税金対策、会社のイメージ保護のためだったという。

ナチスへの関与[編集]

ドイツ系移民でナチ支持者であった親の影響もあり、若い頃、ナチスに傾倒していた。ファシスト団体に所属し、反ユダヤのための資金集めなどに協力しており、スウェーデン政府のナチ支持者リストに掲載されていた。ビジネスに成功したあと、ナチスとの関わりが明るみに出ると、若さゆえの過ちであったと発言していたが、後年、親しくしていたファシスト指導者への忠誠心を顕わにしたため再び問題になった[3]。こうしたナチスとの関わりから、スウェーデンのイケア各店では、反ナチ活動家による抗議の爆破事件が多発している[4]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 『IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣』リュディガーユングブルート著 日本経済新聞出版社 2007年